ジョージ・バークリーは、アイルランドの哲学者です。
彼の哲学観念は、観念論と有神論に重きが置かれています。
バークリーの観念論は、この世に物質的なものは存在せず、霊や精神、魂などの概念や思想のみが存在するという考え方です。
私たちが何かを知覚するとき、物理的な何かを知覚しているのではなく、自分自身の中にある概念を知覚していると彼は考えました。
その思想を基に、精神そのものであるか精神によって知覚されない限りは何も存在しないと主張しています。
あなたの目の前にある木は、あなたが知覚し、他の誰かからも考えられているから存存在し得ると言っています。
バークリー
神が経験させてくれている。
またバークリーの観念論は神の存在ありきで語られることが多いです。
私たちの経験が物理的な法則ではなく、思念や知覚によるものであるとしたら、なぜ矛盾なく物事が一貫しているのだろうか…。
彼はこの疑問に対し、
「それは神が、私たちが一貫した経験をするようにしているからだ」
と答えています。
バークリーは神の存在を篤く擁護していましたが、他の聖職者たちとは違っていました。
彼は聖書や信仰に頼ることはなく、純粋に哲学的な根拠によって神が正当化されることを示そうとしたのです。
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