地表は厚さ約100キロメートルのプレートで覆われていることはご存知の通り。
今回は、二枚のプレートが衝突したり擦れ合ったりしたときに起こる現象である、地震についてまとめていこうと思います。
地震が発生する場所を震源と言いますが、この震源が地面から深い場所では被害はあまりありません。
しかし、震源が浅い場合は大惨事を引き起こす場合があります。
地震発生後に地面を伝わる波には大きく分けて実体波と表面波があります。
実体波(P波、S波)
第一波であるP波(Primary Wave)は音波と同じ縦波で、非常に速度が早いですがほとんど被害はありません。
第二波であるS波(Secondary Wave)は地表を揺らす横揺れです。フェンスを倒したり、建物を倒壊させたりする波です。
ここまでは理科でも学ぶ地中を伝わる実体波と呼ばれるものです。
表面波(L波、R波)
実体波の次にはL波(Love Wave)とR波(Rayleigh Wave)が遅れて到着しますが、このL波は地震の波の中で特に危険な波です。※Rayleigh=レイリー
地面をまるで水面に波が立つかの如く揺らし、地滑りや津波を引き起こします。
またこれらの地震の後にはプレートが元の位置に戻ろうとするため、余震が度々発生します。
強度が低くなった建物が余震で倒壊したり、人が外に出たタイミングで窓ガラスが落ちてくるなど、二次的な被害もかなり多くなります。
地震の強さ
地震の規模を表すマグニチュードは、数字が1増えると地震のエネルギーは約30倍になります。
マグニチュード7.0をマグニチュード5.0と比べると…
30×30=900倍となり、エネルギーの比がとんでもないことになります。
マグニチュード4.0以下の地震はほとんど感じることはありません。
地表で認識できるようなマグニチュード5.0以上の地震を中地震といい、7.0を超えると大地震と呼ばれるようになります。
2011年に起きた東日本大震災では、日本観測史上最大規模のマグニチュード9.0でした。
また1960年チリで発生したバルディビア地震や、1964年に発生したアラスカ地震でもマグニチュード9.0超えを観測しています。
・追記
L(ラブ)波のイメージ
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