先日お邪魔した居酒屋で、馴染みのないお札が飾られているのを発見。
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一体何であるかと店員のおばあさんに話を聞いたところ、戦時中に軍で使っていたお札だということでした。
はえ~と思い酔いつぶれた後に調べてみることに。
するとおばあさんの言う通り、戦時中に占領化に置いた国で流通させた疑似紙幣だそうです。
正式名称は“軍用手票”と言い、実際の紙幣としての価値はなく、後に日本政府から額面相当ののお金と交換できる、手形の役割を担っていたそうです。
軍用手票
南方フィリピンでは“(ほ)ペソ券”。
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南方ビルマ方面では“(へ)ルピー券”。
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などなど現地の通貨基軸を基準に作成。
支那事変で使われたお札では、名立たる面々が印刷されていました。
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軍用手票の最後
日本の太平洋戦争敗戦によって、軍用手票は紙切れと化します。
占領下にあった現地の人達は軍用手票で預金をしていたケースも多く、価値のなくなった軍票に対して支払いを求める声がありました。
しかし日本が、戦後の賠償など支払いに困窮していたことや、当時の国際法で個人の損害を補償しないという原則があったため、支払われることはなかったそうです。
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