さて、バロック音楽から続き、人物についての記事になります。
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バロック時代を代表する楽曲「四季」を作曲したヴィヴァルディ。
何故か学校の掃除の時間にかけられることが多いですね。
今回は彼にフォーカスしていきます。
ヴィヴァルディの生い立ち
ヴェネツィアの理髪店兼ヴァイオリン奏者の息子として生まれたヴィヴァルディ。
生まれてからしばらくの詳しい記録はありませんが、生まれつき病弱で、10歳になると教会付属の学校に入学したことが分かっています。
1703年には聖職者の道に進むも、持病の喘息の悪化のため、教会勤めではなく在俗の聖職者として生活します。
ヴェネツィアにあった女子孤児院のひとつピエタ養育院でヴァイオリンの教師として音楽を教えたりしながら音楽活動を続けます。
もしここで、専属の教会勤めになっていたら、後の名曲たちは生まれなかったかもしれませんね。
ヴィヴァルディの音楽
ヴィヴァルディは驚くほど多作で、自身の作品では500曲以上、他者との合作や未発見のものを含めると800曲以上にもなると言われています。
彼の作品の多くは、表情が思い浮かんだり、ストーリーの展開があったり、季節の移り変わりなどを連想させるような曲のつくりをしています。
作曲した有名な楽曲は「夜」「海の嵐」「ごしきひわ」などがありますが、中でも有名なのはやはり「四季」でしょう。
また、ヴィヴァルディの作品の数々は、演劇性や装飾性に対する卓越した考え方から、ソロパートを重視した楽曲を多く生み出したと言われています。
彼の作品はこの後、ヨハン・セバスティアン・バッハや古典派時代の作曲家に大きな影響を与えました。
豆知識
ヴィヴァルディは聖職者兼作曲家でありながら根っからの商売人で、
「教会よりも商売が大切」
と言うほどの人物でした。
相手が何を欲しているかを常に考える商売人であったことが、人を惹きつける音楽を作ることに繋がったのかもしれませんね。
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