歴史

手書きの本から印刷の本へ~インキュナブラ~

歴史

インキュナブラ

インキュナブラは15世紀より前に活版技術を使って印刷された書物のことです。

 

人間の手で書き写しながら本を作成していたものが、印刷の技術の革命により大量に早く量産することができるようになりました。

写字室と写学生

書物としては、イエスの一生やミサ典書など宗教的なものが多いですが、論理学や暦の計算、料理本なども幅広く存在していたことが分かっています。

イエスの一生
アニアヌス「暦の計算(コンプトゥス)」
美食家アピキウスの料理帖

手書き写していた頃と比べて大量に生産できる分、色々な種類の本が作成されていった経緯も感じられます。

 

口伝から始まった記憶の継承が、石や紙に変わったことで学問や文化や科学の発展に寄与しているのですね。

 

豆知識

月の日数が31日未満の月を「西向く侍(に=2、し=4、む=6、く=9、さむらい=11)」と覚える語呂合わせがあります。

 

英語圏の文化では「thirty days hath September, April, June, and November…」といった覚え方があり、これはアニアヌス「暦の計算(コンプトゥス)」にまでも遡ると言われています。

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