哲学

真に存在するものは一体何なのか?~形而上学~

哲学

真に存在するものは一体何なのか…?

形而上学は、真に存在するものは一体何で、それがどのようなものなのかを考える学問です。

  

形而上学の一部である存在論では、この問いを追求します。

  

・物質は存在しているのか…

・存在するとはどういうことなのか…

・精神や霊魂のような非物質的なものなのか…

・数や集合といった抽象的なものは存在するのか…

・私たちが認識していないだけで、存在しないものもあるのか…

 

など存在の根源を追求し、物事の特徴や事象についても考えます。

  

・数が存在するなら、その数は時間と空間の中に存在するのか…

・数は存在できなかったり、存在するのをやめられたりするのか…

  

多くの哲学者が考える形而上学のうち、共通の認識として認めているものがあります。

  

それは、実体は“物事”“属性”のふたつに分けられるということです。

  

  

赤いシャツ理論

  

赤いシャツを例にすると、シャツは実体だが赤という色は属性です。

  

形而上学の問いの多くは、実体と属性という概念から生じています。

  

哲学者たちが以前から考えている問いのひとつに、属性一般的なものかそれとも個別的なものかというものがあります。

  

属性が一般的なものなら、赤いシャツにおいて、“赤さ”という単一の属性が存在し、この赤さはふたつの存在によって具現化されていると言えます。

  

属性が個別的なものなら、“シャツによって具現化された赤さ”“血によって具現化された赤さ”が存在すると言えます。

  

 

豆知識

アリストテレス自然学physics:フィジクス)を俯瞰して考えることから、形而上学metaphysics:メタフィジクスと呼ばれています。

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