科学

糖尿病が脳の萎縮を加速、研究が示す新たなリスク

生活習慣が引き起こす代表的な病気といえばやはり「糖尿病」ではないでしょうか。   糖尿病には一型と二型があり、一型糖尿病は遺伝的要因や自己免疫疾患などによって膵臓機能に障害がある場合に起こるタイプです。   本来、膵臓から分泌されるインスリ...
科学

細胞が「肥満記憶」を保持――リバウンドの仕組み解明に大きな一歩

減量を目標としている人はすでに経験していることですが、体重を減らすことは簡単なことではありません。   例え減量に成功したとしても、その体重を維持することはさらに大変だったりします。   セマグルチドなど体重減少に関する新薬の登場により、大...
科学

空気から栄養を吸収する時代が来る? ~エアロニュートリエント~

自然豊かな場所で深呼吸をすると、不思議と気分が良くなることがあります。それは単なる空気のきれいさだけが理由ではないかもしれません。   これまで栄養素といえば、私たちは食事から摂取するものと考えてきました。   しかし、今回『Advance...
科学

パンデミック中に早期思春期が急増した理由とは

新型コロナウイルス(COVID-19)がもたらした健康問題は多岐にわたりますが、その中でも特に異例だったのが「突発性早発思春期」の増加でした。   これは通常よりも早い年齢で思春期が始まる現象であり、先のパンデミック中に突然増加したことで医...
科学

知らずに摂取している飽和脂肪と砂糖が健康を脅かす

私たちが健康を意識して食生活をコントロールしているつもりでも、知らず知らずのうちに飽和脂肪や砂糖を過剰に摂取している可能性があります。   オハイオ州立大学から発表された最新の研究によると、意外な食品がこうした栄養素の「隠れた供給源」となり...
科学

週に2~4個の卵の摂取は、脳の健康を保ちコレステロール値を下げる可能性がある

日本でもタンパク質豊富な食べ物として知られている卵。   卵は高コレステロール食品として健康に悪いと考えられてきたこともあり、食べ過ぎは良くないと言われた過去があります。   しかし、近年の研究で、その認識が大きく変わりつつあります。   ...
科学

「記憶する能力」は脳だけでなく全身の細胞に存在する

私たちの記憶は脳だけに限られたものではなく、体内の多くの細胞も学習と記憶形成に関与しているかもしれません。   ニューヨーク大学(NYU)の研究者たちは、繰り返しによる学習が体全体の細胞にとって基本的に備わっている能力であることを示唆したと...
生物

南極で琥珀が発見:白亜紀の南極付近に熱帯雨林が存在したことが示された

南極といえばどのようなイメージがあるでしょうか。   最果てに広がる極寒の地、アザラシやペンギンの聖地、はたまた南極条約や昭和基地……。   かつてその場所は、温暖で湿潤な気候があり、木々が生い茂っていたかもしれません。   今回紹介するの...
科学

アルコールは食中毒を防ぐのに適切か

「怪しい食べ物を食べた後にアルコールを飲むと、食中毒のリスクを減らせる」という話がSNSで注目を集めています。   しかし、専門家たちはこの考えに警鐘を鳴らしています。   アルコールが本当に食中毒を防ぐ効果があるのか、またその方法が安全で...
生物

ケニアで発見されたプラスチック分解能を持つ昆虫

プラスチック廃棄物、特にポリスチレンの汚染は、現代社会における深刻な環境問題の一つです。    ポリスチレンは、食品容器、電子機器の保護材、工業用の包装材などに広く使用されていますが、その耐久性と分解の難しさから、長期間にわたって環境中に残...
科学

“PFAS ”による若年層の腎機能への影響を追跡した初めての研究

雨や水路、私たちの血流にまで浸透し、私たちの生活から完全に逃れることがほぼ不可能な「フォーエバーケミカル」   フォーエバーケミカルは、パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の総称で、これに類する物質の種類は...
雑記

【日記】大笹牧場で「よくばりジンギスカンセット」

本日から11月も2週目に入り、寒くなるかと思いきや暖かさが目立つ日となりました。      そろそろバイクでの遠出はきついかなと感じ始めてきたので、区切りとして日光の山に位置する大笹牧場へ行ってきました。 バイクで山の上は寒いかと思って着込...
科学

「良い老化」に必要な睡眠時間とは?

忙しなく過ごす日々の中で、睡眠を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。   同時に、睡眠が不足することで、頭がぼーっとしたり日中に眠気が襲ってきたりと、日々のパフォーマンスに悪い影響を与えることを身をもって感じている方もいるでしょう...
科学

「頭痛、腹痛、老化……」ストレスが体に及ぼす影響一覧

私たちの生活には、仕事や人間関係、健康問題、経済的な不安など、さまざまなストレス要因が存在します。   空腹や筋肉痛などの短期的なストレスは、体が困難に対処するための自然な反応で、短時間で解消されることが多く、場合によっては体に良い影響をも...
科学

激しい運動がグレリンの放出を抑えて食欲を紛らわせる

摂取する食べ物を減らして減量しようと考えている人にとって、運動の強度を高めることは効果的かもしれません。   バージニア大学による最近の研究によると、激しい運動は適度な運動よりも食欲を抑える効果が高いことが示されています。    どうやら運...
科学

「忘れること」の進化上のメリット

「昨日の朝食のメニューを思い出せない……」、「部屋に入ったものの、なぜそこに来たか忘れた……」などなど、日常生活で忘れることは誰にでも起こります。   このような「忘れる」現象は、単なる記憶力の衰えの兆候なのでしょうか?   それとも、進化...
科学

ビタミンD不足が自己免疫疾患を引き起こす理由

コロナ渦において一際目立つようになった栄養素の一つに“ビタミンD”があります。   免疫力を高める効果の他にも、美肌効果や髪質の改善、ホルモンや神経伝達物質の調節にも関係するとして、健康増進の立役者としてスポットを浴びました。   世間から...
科学

1953年イギリスの砂糖の配給解除がもたらした健康への被害

第二次世界大戦中、英国では砂糖や菓子類を含む多くの食品が配給制になり、甘い食品を楽しむことが制限されていました。   終戦からしばらく経った1953年、砂糖と菓子の配給が解除されると、人々は久々の自由な甘味を楽しむべく菓子店に押し寄せ、食事...
科学

座りっぱなし同様に“立ちっぱなし”も要注意

近年、デスクワークを中心とした座りがちな生活習慣が健康に及ぼす悪影響が注目され、「立つこと」が健康を維持する方法の一つとして広く推奨されています。   特にスタンディングデスクの導入が進み、職場でも長時間座りっぱなしにならないようにする工夫...
科学

腸の炎症がアルツハイマー病に与える影響を再び確認

近年、様々な研究によって腸と脳の相関性が明らかになってきました。   腸には数兆の微生物が生息し、これらの微生物は消化や免疫、さらには神経伝達物質の生成やストレス応答などの神経機能にも関与しています。   その中でも長年の問題となっているの...
科学

低炭水化物・高脂質の食事と心臓病のリスク増加

低炭水化物・高脂肪(LCHF)食が心臓病のリスクを高める可能性があることが新たな研究で示されました。   このダイエット法は、近年、体重管理の方法として多くの支持を集めており、アメリカでも2022年には7%の人が高脂肪食を取り入れているとさ...
科学

「グルテンが体に悪い!」というノセボ効果で過敏性腸症候群(IBS)の症状が悪化

過敏性腸症候群(IBS)は、腹痛と便秘または下痢を繰り返し引き起こす消化管の病気です。   消化器系の疾患がない場合にも起こることがあり、ストレスや腸内細菌の状態など様々な要因が複雑に絡んでいるとされていますが、その確たる原因は明らかになっ...
生物

4億5千年前の「金色の化石」が節足動物の祖先に関する手がかりに 〜ロマンクス・エッジコンベイ〜

今からおよそ5億年前、カンブリア紀(約5億4300万年前〜4億9000万年前)に生きた生物の化石の発見によって、その頃には生物の多様化が起こっていたことが分かっています。   あるものは外的から身を守るために堅牢な骨格にトゲのような殻を身に...
科学

超加工食品は全死因による死亡リスクを4%、その他の死亡リスクを9%増加させる

ソーセージや菓子パン、シリアルやキャンディーなどの超加工食品は、私たちの身の周りに多く存在します。   砂糖や添加物が多く含まれるこれらの食品を多く摂取すると、がんや心疾患以外の要因による早死のリスクが高まる可能性があると報告されています。...
生活

高カフェイン摂取と記憶障害のリスク低下

2023年8月『Alzheimer’s & Dementia: The Journal of the Alzheimer’s Association』で発表された研究によると、高カフェインの摂取がアルツハイマー病や他の認知症による記憶喪失リ...
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