今回紹介するのは、人類最後のクリスマス・イブを描いたディザスター映画「サイレント・ナイト」です。
致死率100%の猛毒のガスが世界を襲い、最後の日を親しい人たちと過ごすという内容の映画です。
最初に言っておくと、いわゆるディザスター映画のようなハラハラドキドキはありません。
数時間後に等しく訪れる死に対して、それぞれが個人どのように向き合っていくのかを楽しむ作品だと思います。
各映画レビューさいとでも、この前提を知らずに観たことで、思ってた内容を違うと感じた人もいたようです。
それでは、そんな不思議な映画のあらすじから……。
あらすじ
田舎の屋敷でクリスマスのディナー・パーティーを催そうとしているイギリス人夫婦のネル(キーラ・ナイトレイ)とサイモン(マシュー・グード)一家。
学生時代の親友やその家族が次々と集まり、パーティーの準備にてんやわんやしている。
彼らは久々の再会を喜び、楽しいクリスマスパーティが始まろうとしいる。
今年のクリスマス・イヴは特別だった。
あらゆる生物を死に至らしめる猛毒のガスが地球全土を覆い、明日にはイギリスに到達するのだ。
彼らはパーティの後、政府が配布した自殺用の薬を飲み、共に“尊厳ある死”を迎える約束のもとで最後のクリスマスを楽しむのだが……。
賛否が分かれる
内容が故に賛否が分かれる作品であり、批判的なコメントとしては「退屈」といったものが挙げられます。
正直、自分もスキップしたシーンもありました。
自分が同じ状況だったらどうするだろうなぁと考えながら観ていたからかもしれません。
物語が進むにつれてお互いの本音がでたり、それを受け入れたり、反発したり…。
今日で皆一緒に死ぬというシチュエーションでは、普通は絶対に許されないこともジョークで笑いとばすこともできるという精神状態に、色々考えさえされるところもあります。
“クリスマス”と“人類最後”という正反対のイメージの状況の中、精神的な極限状態ではどのような心境の変化があるのか……。
そんな人の心に注目して観るえいがだと思います。
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