今回紹介するのは、自分が韓国ホラーを観るきっかけとなった作品「コンジアム」。
2018年3月28日からの公開15日間で、観客動員数はなんと256万人。
「箪笥(たんす)」に次いで韓国ホラー映画歴代第2位の大ヒットを記録した作品です。
実在する心霊スポット“昆池岩(コンジアム)精神病院跡”を舞台とし、映画のセットとなる建物の外観も本物に近いとされています。
2012年にCNNの「世界7大禁断の地」にも選出された建物でもあります。
そんな禁足地として名を馳せている廃墟をテーマとした映画が面白かったので紹介しようと思います。
それではあらすじから……。
あらすじ
YouTubeで恐怖動画を配信する人気チャンネル「ホラータイムズ」。
コンジアム精神病院への潜入を計画したホラータイムズは、動画の企画として一般人からの参加者を募ることに。
精神病院に囁かれる呪いなど、数多くの都市伝説を生んだこの心霊スポットの内部を探索し、その模様をライブ中継しようと考えたのだ。
企画の主宰者であるハジュンを隊長とする7人の男女は、いくつものカメラやドローン、電磁検出器といった機材を現地に持ち込み探索を開始する。
100万ページビューを目標に掲げるハジュンが仕掛けた用意周到な“演出”も功を奏し、サイトへのアクセス数は順調に伸びていく。
しかし院長室、実験室、集団治療室と探索するうちに、想像を超えた原因不明の怪現象が続発する。
こうして彼らは真の恐怖と対面することになっていく……。
手持ちカメラの映像がいい味を出している
劇中、複数のハンディカメラのライブ映像で進行するストーリーは臨場感があって面白く感じました。
最初は予備知識なしでなんとなく観ていましたが、段々と恐怖が迫ってくる内容にいつしか画面に釘付けになっていました。
それまでハンディカメラ系の映像作品において「そんな都合よくカメラのレンズは向かないだろ!」と、興を削がれる演出の作品にいくつか出会ってしまったことから、敬遠しがちな演出でした。
コンジアムの場合は、手持ちカメラの他にアクションカメラを使っているという設定で演者の表情も撮影しているので、その辺の違和感がなくスッキリと観ることができました。
「こういう撮影スタイルなら観ることができるんだなぁ」と新しい気付きをくれる映画でもありました。
あとは普通にその他の演出も怖くて面白いです。
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