今回紹介するのは、米ソ冷戦時代の緊迫した争いを描くスパイ映画「クーリエ:最高機密の運び屋」です。
スパイ映画といってもミッション・インポッシブルのようなアクションバリバリのようなものではなく、一般のビジネスマンがスパイに選ばれるお話です。
核攻撃の危機が迫る中、CIAの駒のひとつとして動くことになった主人公。
その道の人間でないから疑われないという唯一の取り柄を武器に、核戦争回避に向けて奔走する映画です。
それではあらすじから！
あらすじ
1962年10月、アメリカとソ連両大国の対立は頂点に達していた。
「キューバ危機」によって核の使用も辞さない事態に、世界は両国の動きを固唾を飲んで静観するしかなかった。
しかし、この冷たい戦争による両国の衝突回避に際し、決定的な役割を果たした男がいた。
それは実在した英国人ビジネスマン、グレヴィル・ウィンだった。
スパイの経験など一切なかったウィンだったが、CIA（アメリカ中央情報局）とMI6（英国秘密情報部）の依頼を受けてモスクワに飛ぶことに。
一介のビジネスマンでしかなった彼に与えられた仕事は、そこで得た機密情報を持ち出すことだった。
教科書では教えてくれない冷戦の裏側
アメリカの偵察機U2が、キューバでミサイル基地が建設中であることを発見したことから勃発したキューバ危機。
その後、アメリカによる海上封鎖によってキューバはソ連から隔離され、米国のキューバへ攻撃の中止と引き換えにミサイル配備の撤去を要求した一連の流れです。
後に、密約によってソ連のミサイル撤去の条件として、アメリカがトルコに配備したミサイルの撤去に同意したことも分かっています。
わずか13日間という短い期間での出来事でしたが、水面下では諜報員たちによる果てしない攻防が繰り広げられていました。
そんな歴史の裏に触れることができる映画でもあります。
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