科学

ジヒドロゲンモノオキシド(DHMO)〜教育の必要性〜

科学

 

ジヒドロゲンモノオキシド(DHMO)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

 

私たちの身の回りに、気体・液体・固体の状態で存在し、無味・無臭・無色の化学物質です。

 

1997年、アイダホ州の学生ネイサン・ゾナーは、この化学物質の危険性について訴え、署名を集めることにしました。

 

彼の訴えは以下の通りです。

 

・DHMOは無味・無臭・無色であり、この物質の偶然の吸入によって、毎年数え切れないほどの人を殺している。

 

・DHMOは、今日アメリカのほとんどすべての河川湖および貯水池で発見され、汚染は全世界に及んでいる。

 

・DHMOは南極の氷からも発見されている。

 

・アメリカ政府は、この物質の製造、拡散を禁止することを拒んでいる。

 

・今すぐでも遅くない。さらなる汚染を防ぐために、今行動しなければならない。

 

このゾナーの訴え対し、通行人50人のうち43人の署名を得ることができました。

 

実際のDHMOの危険性は以下のようなものがあります。

 

【人体への危険性】

・液体の中で呼吸ができなくなって死亡する

・固体に長時間さらされると皮膚に深刻な損傷を与える

・期待は重度の火傷を引き起こす可能性がある

・液体の過剰摂取は多くの不快な副作用を引き起こし、時には中毒により死亡する

・液体は強い習慣性があり、常時接種者は引用を止めると短期に死亡する

・ガン細胞増殖の原因の一つである

 

【地球環境への危険性】

・酸性雨の主成分である

・温室効果に最も強い影響を与える

・台風や集中豪雨など自然災害に関与する

・岩石や土壌の侵食を引き起こし、地形を変える

・がけ崩れを起こす

・期待は車の排気ガス、工場からの排気ガスの主成分

 

もうお気づきの方もいるでしょう。

 

DHMOはジヒドロゲン(H2)モノオキシド(O1)、つまり“H2O=水”のことです。

 

 

ゾナーのこの実験は、ただの水を一見難解で恐ろしそうな名前にし、悪い実態を知らせることで、その印象によってまんまと騙されてしまう人が多いということを明らかにしました。

 

見た目や印象だけで、物事がいいようにも悪いようにも捉えられてしまうというジョークでもあります。

 

「なんだそんなことか」と感じてしまう研究ではありますが、彼は人をからかおうとしたわけではなく、理科教育の必要性を訴えたかったのです。

 

“あたかも悪いように思われているものが、特に問題のない普通のことだった”なんてことや、“これはやったほうがいいと推奨されていることが、実は害のあることだった”なんてことも……。

 

自分から学べるようになると、誰かから情報を受け取るよりも本質に近づけるでしょう。 

 

何より、誰かに騙されることがなくなる、または騙されたとしても気付いて自分を変えることもできるでしょう。

 

そんな学ぶことの大切を知る化学的なジョークでした。

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