【行動経済学②】脳のエラーで都合よく解釈~ヒューリスティクスとバイアス~

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前回記事

 

この記事では以前概要をまとめた、【要約】行動経済学ってそういうことだったのか!【紹介】の内容をさらに深堀りながら復習していきます。

 

著書で紹介されている“プロスペクト理論”や“ナッジ”などの専門用語を中心に定期的に1テーマずつまとめようと思います。

 

今回のテーマは“ヒューリスティクスとバイアス”です。

 

 

ヒューリスティクス

 

前回記事では脳が持つ2つのシステムについてまとめていきました。

 

システム1は処理速度が早く、直感的に機能するシステムです。

 

システム2は処理速度が遅い代わりに、注意が必要なことに対して思考できるシステムです。

 

システム1の処理速度が速い理由は、過去の経験を物事に当てはめて機能することにあります。

 

朝起きてから何をするかをそんなに考えることなく行動できるのは、それまでの経験をプログラム化しているシステム1の恩恵です。

 

この経験法則に則ってある程度の見積もりができることを“ヒューリスティクス”と言います。

 

 

バイアス

 

システム2では思考(推論)を用いて物事の解決をすることができます。

 

しかし世の中には自分の推論では解決できないことも多くあります。

 

例えば、眠れない日が続くときや原因不明の肩こりなどです。

 

このようなシステム2でも解決できそうにない問題は、システム1が経験を用いて結論を出そうとします。

 

・眠れない日が続くのはストレスのせいではないか……

・肩こりが酷いのは目が疲れているからではないか……

 

しかしシステム1本来の使い方とは違うことから、ある特定のパターンにおいてエラーが起こります。

 

このエラーのことが“バイアス”です。

 

このエラーを少し体験してみましょう。

 

 

クイズ

【条件】

文章を読んだ後、問いの中からどちらかひとつを選んでください。

 

【文章】

ソフィーは32歳の独身女性です。

社交的な性格で、大学では哲学を専攻し、差別問題に高い関心を持っています。

 

【問い】

①ソフィーは銀行員である

②ソフィーは慈善活動に積極的な銀行員である

 

【答え】

さてどちらを選んだでしょう。

 

この問いの正解は②です。

 

理由は“ソフィーが銀行員である確率”より、“ソフィーが慈善活動に積極的な銀行員である確率”の方が低いからです。

 

ダニエル・カーネマン氏らの研究においても、同様の質問をした場合には②を選んだ人が多かったといいます。

 

哲学が好きで差別問題に積極的ならば、きっと慈善活動にも積極的だろうという“印象”で答えを出してしまったのです。

 

このようにシステム2で解決できない問題にはシステム1がひょっこり顔を出し、その上で間違いを生み出す可能性があることが分かります。

 

このように心の中で都合よく解釈してしまうことが“代表性バイアス”です。

 

 

まとめ

・経験則で推測する→ヒューリスティクス

・システム2では結論が出せない場合にはシステム1が機能する

・普段は便利なシステム1でも、推論の補助をしようとするとエラーが起きる

・ある特定状況で起こるシステム1のエラー→バイアス

 

以上、ヒューリスティクスとバイアスについてのまとめでした!

 

自分では処理しきれないことなどは都合よく解釈して結論を出してしまう……。

 

何となく経験したことがある方も多いのではないかと思います。

 

ギャンブルや投資(投機)でも似たような場面があるかもしれませんね。

 

過去の経験から安易に結論を出していないか……、十分な根拠があるのか……。

 

気をつけなければいけませんね。

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