ここでいきなりですがクイズです。
箪笥(タンス)の数え方は?
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答え
↓
↓
↓
棹(さお)!
一棹、二棹、三棹……
理由
江戸時代の頃、箪笥は一本の丈夫な棹によって二人で担ぐように運ばれていたようです。
こののことから箪笥の本来の呼び方は、一台などではなく“棹”が正しいとされています。
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しかし最初からこのように運んでいたわけではありませんでした。
その理由は江戸の大火事にあります。
それまで衣類や家具を収納する箱のことを長持と言って多く使われてきました。
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ある時、長持の下に車輪を付けた“車長持”が人気となり、多くの家庭で用いられるようになります。
大変便利だった車長持でしたが、明暦の大火(1657年の江戸の大火事)の際、どの家も逃げる際にこの車長持を持ち出したことで道が閉鎖状態へ。
逃げることができずに犠牲となった民が続出してしまいました。
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幕府は江戸、京都、大阪の三都で車長持の製造を禁止します。
これによって長持(箪笥)は棒などを差し込んで運べる形が主流となり、一棹、二棹……といった呼び方が定着していきました。
終わり
……ということを来年シリーズ化しようと考えていましたが、来年だと寒すぎて忘れそうなので今からちょっとずつスタートしようと思います。
参考にしているのは以下の“数え方の辞典”です。
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辞典にはここまでは書かれていませんが、丁度仕事も行きませんし読みながら調べものをするにはもってこいな本です。
その中で面白かったものを抽出してシリーズ化しようと思います!
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