ネオンは無色透明で無臭の希ガスで、ギリシャ語の“ネオ”を由来としています。
融点はマイナス246℃と低温で、液体窒素と液体ヘリウムの中間の役割として、超電導の実験などで使われています。
ネオンを封入したガラス管に電圧をかけて放電させると、赤橙色に輝くネオンサインが出来上がります。
ネオンサインは、1910年にフランスの科学者ジョルジュ・クロードが発明しました。
昼間でも明るく見えるため、広告や標識として使われるなど世界で広く知られることになりました。
夜の街を照らすネオンサインは多彩な色を見ることができますが、ネオンサインには色々な元素が使われています。
ネオンは赤橙色
ヘリウムは黄色
アルゴンは赤色もしくは青
二酸化炭素は白
…
などなど、色んな元素の組み合わせが夜の街を照らしています。
しかし現在ではネオンサインを製造する会社も、ガラスを加工する職人も減ってきています。
寿命が長く、電力消費が少なく、低温でも発光する“LED”にとって変わられてきています。
最外殻電子が8個で安定している(他の元素とやり取りするような余りの電子が無い)ので、例外を除き反応をしません。
このことからほとんど使い道のない元素と言われていますが、逆に言えばそれだけ無駄のない完成された元素でもあります。
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