ナイル川とエジプト神話
エジプトと聞くと、砂漠のような暑く乾燥した気候やピラミッドにファラオ、他にはエジプト文明や王朝など様々なことが思い浮かぶのではないでしょうか?
そしてエジプトの歴史に大きな影響を与えた、ナイル川を想像する方も多いでしょう。
ナイルの恵みは乾燥したエジプトで持続的な農業を可能にしたり、時には氾濫を起こして作物や人の生命を奪ったりと、古代から尊敬と畏怖の対象でもありました。
古代人たちは自然の恵みや災害など人知を超えた出来事を神の御業と考え、神話として残していました。
自然を司る神が多いのもそのためです。
エジプト神話の特徴① ~色んな神様がいる~
エジプト神話の特徴として、鳥や牛、昆虫などの姿をした神が多いことが挙げられます。
鳥飛行能力や牛の繁殖力などは神の力であると考えたのです。
そのためハヤブサやネコ、フンコロガシ(スカラベ)などある種の動物を“神聖動物”として崇めました。
また、古代エジプトの進行対象は地域によって異なっていて、ある地域では神聖である動物がある地域では敵としてみなされていることもあったりします。
エジプト神話の特徴② ~他の神を取り入れる~
また大きな特徴として、争いで敗北した地域の神が、勝利した地域の神に受け継がれたり、神の子として扱われるケースもあります。
征服した地域の神を排除するのではなく、融合させていくという親和性も持ち合わせた文化は、他の神話や文化と比べるとかなりユニークで面白いですね。
エジプト神話の特徴③ ~時系列がバラバラ~
エジプト神話の内容は、数少ない壁に掘られたヒエログリフ文字から判断するしかないことがほとんどです。
神聖動物が地域によって異なることや文字が未解読なこともあり、話の内容によっては時系列がバラバラだったりします。
これはローマ神話やギリシャ神話などでも時々見られる現象ですね。
作物は神が与えた恵み…天災は神の怒り…。
科学で解明できなかった現象に神を紐づけることで納得する文化はどこの国でもあったのですね。
個性のある神たちの物語はとても面白いですので、後日改めて紹介しようと思います。
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