リープフロッグ現象
中国ではクレジットカード決済の段階を飛ばし、モバイル決済(スマートフォンによる決済システム)を作り上げました。
今では低所得者でも口座開設をして使うことができる銀聯カードも普及していますが、モバイル決済の導入の方が圧倒的に進んでいます。
このような、段階を踏まずに一気に最先端の技術が普及することを“リープフロッグ現象”と言います。
リープ(Leap)は飛び越える、フロッグ(Frog)はカエルであり、カエル飛びのような急速な発展のことを指します。
携帯電話世界で一般的になると、固定電話がほとんど普及していなかったアフリカや中東には、個人間で連絡を取れる携帯電話が瞬く間に広まりました。
これもリープフロッグ現象の一つと言えます。
中国のキャッシュレス化
ペイペイや楽天ペイ、LINEペイなど現在日本でもキャッシュレス化が進んでいますが、外国と比べるとまだまだ現金主義であると言えるでしょう。
対してお隣の中国では、あらゆるところでキャッシュレス化が行われています。
モバイル決済はもちろん、手軽で早く不正が難しいことから顔認証決済も導入されています。
中国でキャッシュレスが発展したワケ
中国がキャッシュレス社会になっていった理由の一つとして、偽札の存在があります。
中国ではお札の印刷技術が高くなかったため、偽札が多く出回っていました。
紙幣の信頼度が低いこともあり、キャッシュレスのようなデジタル通貨の方が信頼されるようになったのです。
日本でキャッシュレス化が発展しないワケ
対して日本の紙幣はどうでしょう。
日本銀行の紙幣の偽造防止技術は世界でもトップクラスです。
汚れた紙幣は銀行で取り換えてもらうことができ、ATMに至っては紙幣を消毒した状態で引き出されます。
清潔感を含めて、お札への信頼度がかなり高いのです。
更に地震や停電など突然の災害や事故の際には、現金でのやり取りが望ましいとされる風潮もお札を使い続ける理由になります。
(でも日本のお札ってデザインも綺麗ですよね!)
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