※はじめに…
多神と汎神は正確には違いますが、文字からイメージしやすいようにタイトル付けさせてもらいました。
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18世紀半ば、ユダヤ教の指導者イスラエル・ベン・エリエゼル(1700~1760)は、ハシディズムと呼ばれる宗教運動を起こしました。
汎神論とデベクート
万物に神は存在する 。
ハシディズムの主たる信条は、汎神論とデベクートです。
・汎神論
自然界のあらゆる具体的な物質には神が宿っているという考え方。
ユダヤ教では神は具体的な形を持たないとされており、この考えと相反する汎神論はユダヤ教に大きな論争を巻き起こしました。
・デベクート
信仰を通した神への密着状態のこと。
デベクートを実践するには、高度な理解と厳しい禁欲が必要とされていましたが、ハシディズムを信仰する者であれば誰にでも可能とされています。
ユダヤ教迫害
18世紀、ハシディズムは東ヨーロッパ各地に広まっていきましたが、各地で反ユダヤ主義による反発に遭います。
それでも各地で様々な宗派を作り、指導者のもと規模を拡大していきました。
第二次世界大戦では、ホロコーストによるユダヤ教迫害によって財産や居住区を奪われたのハシディズム派ユダヤ教徒は、ヨーロッパからイスラエルやアメリカに移住しました。
ハシディズムの外見
現在であっても、ハシディズム派かどうかは外見で判断できることが多いです。
ハシディズムの男性は、黒の長い上着、黒の帽子を被り、白のシャツとツィーツィートと呼ばれる白の房飾りをぶら下げています。(宗派によって異なります)
また、男性は両サイドの毛を剃ることを禁じられ、もみあげを編んだり巻いたりしています。
それに伴ってあごひげを生やす人も多いです。
女性は派手なスカートは禁止であり、長袖のブラウスを着ることが求められています。
また既婚女性は髪を覆わなくてはなりません。
ハシディズム派のユダヤ教はがこのような戒律を今でも守っているのは、18世紀の習慣をできるだけ多く守りたいと思ったからだそうです。
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