ホタルの光や発光するきのこなど、自然界には自分から光を放つ生物がいます。
今までも、自ら発光する植物の研究は進んでいましたが、外部から科学的なエネルギーを必要としたり、自ら発光しても数時間程度だったりと継続的に光る植物を開発するまでには至っていませんでした。
しかし今回ロシアの研究チームが、外部要因に依存せず生涯に渡って光り続ける植物の開発に成功しました。
【発光の原理】
この植物の発光は、材料であるカフェイン酸(caffeic acid)を元にした、4つの酵素からなるサイクルで成り立っています。
酵素①(HispS)が、カフェイン酸をルシフェリンという発光する前の状態(ルシフェリン前駆体)へ変化させ、
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酵素②(H3H)が、ルシフェリン前駆体をルシフェリンに変化させます。
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酵素③(ルシフェラーゼ)が、ルシフェリンを酸化させ、その反応によって植物が発光します。
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酵素④(CPH)が、酸化後の燃えカスを再度カフェイン酸に変え、再び同じサイクルを始めることができます。
もっと光る原理が知りたい方は「ルシフェリン・ルシフェラーゼ反応」で調べると出てきます。
この原理はホタルなどが光る原理と同じだそうです。
若葉や花が特に光るらしく、本が読めるほどではないですが、暗闇を照らすのには十分な明るさだそうです。
そのうち、イルミネーションのように植物の光で道が綺麗に照らされる日が来るのかもしれませんね!
参考
Scientists Engineer Gorgeous Glowing Plants That Shine Bright Their Entire Life Cycle
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