パルテノン神殿
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パルテノン神殿は、ペルシア軍に対するギリシャ軍の勝利を記念するため紀元前447年~紀元前432年に建設された建物です。
アテネのアクロポリスにあった旧神殿跡に建てられ、アテネの守護神であるアテナ・パルテノスが祭られていました。
この頃の神殿を建設する際、ギリシャ人は、建築様式としてドーリス(ドーリア)式、イオニア式、コリント式の三つのうちの一つに従うことが多かったですが、パルテノン神殿は、ドーリア式とイオニア式を組み合わせているのが特徴です。
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パルテノン神殿は、アテネ没落後も何百年も礼拝の場として使用されてきました。
6世紀にはキリスト教会になり、さらに、1458年にギリシャを征服したオスマン帝国によってモスク(イスラム教の寺院)に変えられました。
1687年の戦いの際には、神殿に保管されていたオスマン軍の火薬に、ヴェネツィア軍の砲弾が命中し、神殿は大破してしまいました。(現在は修復済み)
アテナ・パルテノス
パルテノン神殿に祭られていた守護神アテナですが、彼女の出生の秘話が面白いので紹介します。
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物語はギリシャ神話の前半。
アテナの母はメティスという知恵の神様です。
夫は何とあの最高神ゼウスです。
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ゼウスは、父であるクロノス率いるティタン神族との戦いで勝利し、神々の王になります。
戦いに勝ったゼウスですが、父クロノスの母(つまりおばあちゃん)ガイアにこう告げられます。
「お前は父クロノスを倒し、王の地位を手に入れたが、お前も父のように子供に王の地位を奪われるぞ」
これにの言葉にビビったゼウスはある日、妻のメティスを飲み込んでしまいます。
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この時メティスは既に子どもを身ごもっていました。
その子どもがアテナです。
メティスはゼウスの体内で生き続け、良いことや悪いことの助言をしてくれるようになります。
ある日ゼウスはひどい頭痛に悩まされます。
あまりのひどさに、ヘパイストスという工芸(鍛冶)の神に頭をかち割るよう命令します。
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その割れた頭から出てきたのがアテナです。
しかも、盾と鎧と兜と槍も一緒というフル装備の状態で頭から生まれてきました。
そりゃ頭も痛くなりますね。
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と、こんなとんでもない感じで生まれてきたアテナ。
戦いの神と呼ばれた彼女にはこんな出生の物語があったのですね。
豆知識
メデューサを倒すためにペルセウスに渡した鏡の盾というのが、このアテナの盾です。
ちなみにメデューサは元々美女でしたが、ある日「アテナよりも美しい」と言ってしまいました。
これに腹を立てたアテナが、メデューサの一番の自慢である美しい髪の毛を蛇に変えてしまったという話もあります。
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