トーラーとは、ヘブライ語の聖書冒頭にある五つの書のことです。
このトーラーはモーセ五書と呼ばれ、ユダヤ教信仰を定める613の法律の根拠となっています。
五書の概要は以下の通りです。
・創世記
天地創造の物語と、イスラエルの人々、アブラハム、イサク、ヤコブなどの歩みを語る章です。
・出エジプト記
エジプトを脱出してカナンへ向かう物語を語る章です。
モーセが十戒を授かるイベントがここです。
・レビ記
神に礼拝するときの規則と儀式を述べる章です。
そんなに気にしなくてもいい章でもあります。
・民数記
イスラエルの人々が荒野を旅したことを記した章です。
・申命記
モーセが晩年語った、説教について書かれた章です。
豆知識
・口伝
トーラーは当初、口伝のみで伝えられてきました。
口伝の内容を書きとめることは冒涜行為とみなされていたからです。
その後、文字で記録する必要性が認知され、口伝律法のミシュナーが作られることになりました。
・モーセの十戒
エジプトで奴隷にされていたユダヤ人を助けるため、神に選ばれしモーセは災害など超常現象を駆使しエジプトを脱出しました。(出エジプト記)
エジプト軍から追われる身になったモーセとユダヤ人達一行。
神から与えられしカナンの地を目指しますが、ある時エジプト軍に海まで追い詰められてしまいました。
そこで使った神通力が、海を割る十戒です。
海を割って海底を歩き、シナイ半島までたどり着いたところで海を閉じます。
このときエジプト軍も追ってきていましたが、閉じてゆく十戒に巻き込まれ壊滅しました。
・モーセの石版
そのシナイ半島で授かった、神の教えが書かれた石版を掲げているのが、有名なこの画像です。↓
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