科学

歴史

波乱の幼少期を送った天才~アイザック・ニュートン①~

今回からまとめていくのは、万有引力の発見や完成の法則、作用反作用の法則を導き出した天才アイザック・ニュートンです。    彼の生まれから歴史的な発見までをなぞりながら、人柄や功績について書いていきます。    アイザック・ニュートン(164...
歴史

微生物はどこからやってくる?~自然発生説の否定~

フランスの細菌学者パスツールは、ワインに含まれる酒石酸と科学的に作られる酒石酸が光化学異性体であることを発見しました。    さらに発酵と腐敗が微生物によるものであることを明らかにした人物でもあります。    今回はそんなパスツールが与えた...
歴史

情報に革命をもたらした技術~活版印刷~

14世紀頃までのヨーロッパでは、動物の皮などを加工した“羊皮紙”に文字を書いて知識を残す手法が主流でした。      12世紀から既に大学教育が始まっていたことで知的関心に興味を持つ人々が増えていたこともあり、書物への需要は高まっていました...
科学

鮮やかに発色する金属元素~ストロンチウム~

ストロンチウム ストロンチウムは銀白色の柔らかい金属です。   地殻には約0.037%存在します。   スコットランド南部の町ストロンチアンで産出される石から発見されました。    ロンドンで活動をしていた医師アデア・クロフォードが石の中に...
科学

濃いところを薄めよう~浸透圧~

浸透圧 浸透圧とは、溶液の濃度を薄めようとする力です。   半透膜で仕切ったU字管に片方は食塩水(濃度が高い)を、もう片方は濃度の低い純粋な水(濃度が低い)を水位を同じくして入れておきます。     放置すると食塩水側の水位が上がり、純粋な...
科学

1円玉の質量の価値は約6.6億円~E=mc^2~

身の周りの物質や我々の身体は原子で構成されているのは知っての通りです。    原子の中心には原子核があり、その周りを電子が周回している……。       原子核と電子は切っても切れない関係ですが、原子の重さにおいてはその99.98%が原子核...
科学

テープがくっつくのはなぜ??~分子間力~

この前、“ダイヤモンドと黒鉛の違い”にて、黒鉛がくっついている理由に“分子間力”が働いていることを軽くお伝えしました。          今回はそんな分子間力ととても関係が深い、“テープ”についてまとめていこうと思います。         ...
科学

なぜか音符で表されたことも…~周期表の歴史~

水兵リーベ僕の船…。(H He Li Be B C N O F Ne…)    今では馴染み深い周期表の並び。    現在の周期表に至るまでに様々な試行錯誤がありました。   今回はそんな周期表の歴史についてまとめようと思います。     ...
科学

存在比1兆分の1~放射性炭素年代測定法~

1950年代、シカゴ大学のウィラード・F・リビーは、炭素の性質を使って年代を割り出す"放射性炭素年代測定法”を発見し、後にノーベル賞を受賞しました。    ウィラード・F・リビー(1908年~1980年)    今回の記事ではウィラードによ...
科学

ダイヤモンドと黒鉛の違い~同素体~

単体の中には同じ元素なのに性質が異なるものがあります。   酸素原子が2つ結びついた酸素O₂は、無色・無臭の気体で、空気中の約20%を占める馴染み深い気体です。    同じ酸素原子3つ結びつくと、反応性が高く有毒なオゾンO₃となります。  ...
科学

宇宙レベルで年代を測定できる元素~ルビジウム~

ルビジウムは反応性が極めて高いアルカリ金属元素です。    水に入れると激しく反応し水素を発生させ、その反応熱によって爆発を起こします。    空気中でも自然発火するので、反応性の低い希ガスを充満させたガラスの中で保存したりします。    ...
科学

一時は長さの単位にも~クリプトン~

クリプトンはヘリウムやアルゴン同様18族の希ガスです。    最外殻電子が8個(オクテット)であり非常に安定した状態を保つため、イオン化したり他の原子に反応したりすることがありません。    主な用途としては、白熱電球のフィラメントを長持ち...
科学

P波、S波、…あとLOVE波~地震の波~

地表は厚さ約100キロメートルのプレートで覆われていることはご存知の通り。   今回は、二枚のプレートが衝突したり擦れ合ったりしたときに起こる現象である、地震についてまとめていこうと思います。   地震が発生する場所を震源と言いますが、この...
歴史

織物商がレンズを磨いて科学者に!~レーウェンフック~

オランダの商人(科学者)レーウェンフックは、歴史上初めて顕微鏡を使って生物を観察した人物です。    顕微鏡を使い、それまでほとんど謎だったミクロの世界の扉を開きました。    今回はそんな一人の人物についてフォーカスしていきます。 アント...
科学

3日で鉄を食べ尽くす極限環境微生物

チリは世界最大の銅輸出国です。    国のGDPの15%を銅の生産によるもので、それに伴って環境を汚染する物質も発生しています。    今回はそんな環境問題を解決するかもしれない、とある研究成果についての話です。    参考)Chilean...
歴史

アリストテレスにデカルトにニュートンに…みな光に取り憑かれた~光学の発展~

今回は光のスペクトルの発見についてです。    古くから研究されてきた光。    虹の観察から始まり、現代では量子力学にまで研究の幅を広げています。     今回は光が学問として発展するきっかけとなった光のスペクトルの発見までをまとめていこ...
科学

古くから猛毒として知られた元素~ヒ素~

ヒ素は地球上に幅広く分布している物質のひとつです。    毒入りカレー事件をきっかけに、その毒性は一般にも広く知れわたることになった元素でもあります。    無味無臭、無色であるヒ素の毒は、古代ローマの頃から暗殺の道具として使われてきました...
歴史

磁気から電気を作った男~ファラデーの電磁誘導~

ロンドンの貧しい鍛冶屋の息子として生まれたファラデーは、幼い頃から新聞配達や製本の手伝いをして働き始めます。   その仕事ぶりは見事なもので、雇い主から一目置かれるほどでした。   ファラデーは特例として製本した本を読むことが許され、これを...
科学

恒星をエネルギーに変えるアイデア~ダイソンスフィア~

生物の進化はエネルギーの進化とも言えます。   原核生物から始まり、他を捕食しエネルギーを得る。   火を使うようになったのも、生物の歴史で言えばつい最近です。   今では核をも利用し画期的なエネルギーを得ることができるようになっています。...
科学

自分で光り続ける植物の開発に成功

ホタルの光や発光するきのこなど、自然界には自分から光を放つ生物がいます。   今までも、自ら発光する植物の研究は進んでいましたが、外部から科学的なエネルギーを必要としたり、自ら発光しても数時間程度だったりと継続的に光る植物を開発するまでには...
科学

人は他人にどこまで残虐になれるのか?~ミルグラムの服従実験~

1960年代、イェール大学の心理学者スタンレー・ミルグラムは、人は他人に対してどこまで残虐になるのかを試す実験をしました。 スタンレー・ミルグラム 【実験】間違えたら電気ショック まずスタンレーは、弁護士から建設労働者まであらゆる社会的な階...
科学

温度が低いだけじゃない、太陽フレアも彼の特技~黒点~

セ氏約6000℃で表面が温められている太陽。 その表面に見える黒い点。   その名の通り「黒点」と呼ばれる彼ら。   小中学校の理科の勉強で触れましたかね?   「黒点の温度は1000~1500℃くらいで、周りと比べて低いから黒く見えるんだ...
科学

錬金術、不老不死、万能薬~古代からの物質観~

物質の研究のあり方 ・古代ギリシャでは物質とは何なのかを追求するために… ・古代エジプトでは卑金属から貴金属を生み出すための錬金術として… ・中国では不老不死の秘薬作りのために… 世の中にありふれた物質が、どのように考えられてきたのかをみて...
科学

男性より女性の方が頭の回転が持続する

2018年(公開は2019年7月)に、オランダのエラスムスロッテルダム大学から面白い論文が発表されていたので勉強がてらまとめます。   「女性は男性よりもテストのパフォーマンスが悪い傾向にある。」 「しかし口頭でのリーディングテストでは、よ...
科学

人肌でも溶け、金属をボロボロにする~ガリウム~

ガリウム ガリウムは青みを帯びた銀白色の金属です。   1870年にメンデレーエフがエカ=アルミニウムとして存在を予言した元素のひとつでもあります。   1875年にポール・ボアボードランがガリウムを発見し密度を測った際、その実測値が5.9...