この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つような言葉を抜粋して紹介していきます。
“子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめていきます。
またそれらの言葉がこの本の要約にもなるので、よろしければ参考までにどうぞ!
「人生には決して忘れられないようになる時期がある。」
青年になったエミールにとっては、私が今語っている教育の時期がそれだ。
この時期はその後の彼の生涯に影響することになる。
だから、それが消えないように彼の記憶に刻みつけてやるとしよう。
「説教をこのうえなく無益なものにしているもののひとつは、誰にでもかまわずに説教することだ。」
様々な素質をもち、精神、気分、年齢、性、身分、意見がまったく違った多数の聴衆に同じ説教が適当だとはどうして考えられよう。
全ての人に向かって述べていることがぴったり当てはまるような人は二人といないだろう。
私たちの感情はすべて、いつまでも変わらないということはほとんどない。
同じ話が同じ印象を与えるような時はそれぞれの人の生涯で二度とないだろう。
「言葉が与える印象はいつでも弱い。」
そして、人は耳を通してよりも、目を通しての方が遥かによく心情にうったえることができる。
論理に全てを与えようとしてしまった。
私たちは教訓を言葉だけのものにしてしまった。
何一つ行動で示さなくなってしまった。
たえず論理で語るのはけちくさい精神の好んですることだ。
たくましい魂にはもっと別の言語がある。
そういう言語によってこそ、人々を納得させ、行動させるのだ。
まとめ
今回は“伝える力”に関しての言葉でしたね。
一人ひとりに合った伝え方があると言うことを言っています。
そして論で語るだけでは意味がないということも……。
最後にルソーが述べた“たくましい魂の言語”については言及されていませんが、文脈から考えると“行動すること”で間違いないと思います。
論より証拠ではないですが、口だけの人間にならない、口だけの人間に騙されないように考えられる人間になることの大切さを伝えています。
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