【要約】行動経済学ってそういうことだったのか!【紹介】

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行動経済学ってそういうことだったのか!

 

今回は名古屋商科大学の太宰北斗准教授が著した行動経済学ってそういうことだったのか!を紹介します。

   

物事を合理的に考えることは、人々が生活を豊かで便利にするために試行錯誤してきた歴史の軌跡でもあります。

  

しかし人類が生まれてから約20万年経っても、理に合わない行動をしてしまうことはあらゆる場面で見られます。

 

行動経済学は、そんな人間の合理さと非合理さの不思議を、経済を絡めて分析した分野です。

 

本書はそんな行動経済学から得られた人間の考え方の不思議について、データをもとに分かりやすくまとめています。

 

この記事ではそんな考え方の不思議についてを一部紹介していきます。

  

  

保険でリスクを避けるのに宝クジでリスクを負う

 

普通に考えて宝クジなんて当たるはずがない……。

 

当たったとしても元が取れるわけがない……。

  

そんなことは分かりきっているのに、なぜリスクの高いクジを買ってしまうのか。

 

生命保険をはじめとする、ほぼ受けとることがない保険金のために長く月々保険料を払う人は、死などのアクシデントなどのリスクを嫌う傾向がある人です。

  

そんなリスクを避ける人でさえ、宝クジに対してはリスクをとることが好きかのように振る舞ってしまう場合が普通にあると本書では述べられています。

  

これは不確定な期待(リスク)によって“価値”の判断が変わってしまうことが原因と考えられています。

   

伝統的な経済学では“人間はいつも合理的な選択をしてもいいはず……”といった考え方があります。

  

対して行動経済学では“状況によってはうっかり計算ミスをして、非合理的な選択をしてしまうこともある”という考え方があります。

  

そんな非合理と上手に付き合うことができるヒントが行動経済学には隠されているのです。

  

  

10万のコンテクスト

 

ここであなたは10万円の現金が貰えることになったとします。

  

10万円の使い道に色々と頭を使いたくなりますね!

 

しかし本当は100万円貰えるはずだったとしたらどうでしょうか。

 

何だか損した気になりますね。

  

対して、本当は1万円貰えるはずだったとしたらどうでしょうか。

  

何だか得した気になりますね。

  

このような前後の情報の流れを“コンテクスト”と言います。

  

100万円→10万円

1万円→10万円

  

……のように、例え結果が同じだったとしてもコンテクストによって人の認識や判断が変わってしまうことを感じることができるかと思います。

 

続けて、人間の意識がもたらす損得勘定のねじれを別のパターンで紹介します。

  

  

「月7,000円で使い放題」か「10回で1万円の回数券」か問題

 

もしフィットネスクラブを利用するとして、「月7000円で使い放題」「10回で1万円の回数券」のどちらかお得な方を選択するとしたらどちらを選びますか?

 

選んだら続きをお読みください。

イタリアの経済学者stefano dellavigna(ステファノ・ディラヴィーニャ)氏らによる研究調査によると、損をしていたケースが多いのは「月7,000円で使い放題」を選んだ場合だそうです。

 

アメリカのフィットネスクラブの入会者7752人を3年間に渡って調査しました。

  

その結果、月7,000円を選んだ人たちの平均利用回数は月4.3回ということが分かりました。

  

つまり1回の利用で1,700円分支払っていることになります。

  

10回で1万円の回数券を選んだ場合なら、1回の利用につき1,000円で済みますね。

  

これは人が未来のこと軽く見る傾向にあると考えることができます。

  

つまり自分なら月7回以上なら運動できるだろうと高を括るっているわけです。

  

しかし実際は“今日”ジムに行くのがめんどくさくなってしまうのです。

  

そして結局先送りで損をするという結果に落ち着いてしまう……。

 

誰しも似たような経験があるのではないでしょうか?

  

だから“今日だけでもできる範囲で頑張る”という小さなハードルを繰り返すことで、そのうち習慣化することが大切であると言えます。

  

現在バイアス

ちなみに上の項で説明した未来を軽くみる傾向を確かめたい場合は以下の質問を自分で選ぶか誰かにアンケートしてみてください。

  

①今日100万円を貰う

②1年後110万円を貰う

 

選んだら次の質問も選んでみてください。

  

③10年後100万円を貰う

④11年後110万円を貰う

  

この質問では行動経済学的に損をする人の多くが①と④を選ぶそうです。

  

1年後に10万円を貰うという条件は変わりません。

  

①を選んだときは1年後を待つことができなかったはずなのに、10年後の自分なら1年我慢できると思い込んでしまうのです。

  

このように目の前の報酬やコストを重視したあまり、判断が歪んでしまうことを“現在バイアス”と言います。

  

逆に言えば、それ以外の選択ができていた人は、比較的合理的な判断ができると考えてもいいですね!

  

  

まとめ

  

「行動経済学ってそういうことだったのか!」の一端はいかがだったでしょうか。

  

ちょっと身に覚えのある判断や出来事などがあったかもしれません。

  

また紹介した考え方をきっかけに、これから気をつけようという考えもあるかもしれません。

  

いずれにしても世界は非合理に満ちているという事実を知ることができ、人間の行動もそれに準じて歪んでいることが分かります。

  

そしてそれに気づいた人だけがコントロールできる世界……、それが行動経済学なのだと感じることができる本です。

  

まだ本書の一部を参考にしただけですが中には、サルが合理的な判断ができるのか端数価格○万9800円の不思議などもまとめられています。

  

気になった方は是非お手にとっていただけると楽しさが分かるかと思います。

 

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