この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つかもしれない言葉を抜粋して紹介していきます。
“子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめていきます。
またそれらの言葉がこの本の要約にもなるので、よろしければ参考までにどうぞ!
「勝負ごとを持ち出すのは金持ちのする遊びではない。」
勝負ごとを持ち出すのは金持ちのする遊びではない。
それは何にもすることがない人間のなぐさみごとだ。
ところが、私の楽しみは色々な仕事を私にさせることになるだろうから、そんなくだらないことをして過ごす時間を十分にのこしておいてはくれまい。
(中略)
金持ちが勝負ごとで儲けることができる金は、いつでも、損する金より大したものとは感じられない。
それに、かなりの程度の勝負ごとの仕組みは、いずれは儲けを吐き出させてしまうもので、一般的に言って、それは儲けるよりも損をすることが多い。
よく考えてみれば、あらゆる危険が自分に降りかかってくる遊びごとがそんなに好きになれるはずがない。
「学問への興味が生み出した良いことの一つは、品の悪い道楽をいくらかでもやめさせることだ。」
ものを考える人が非常に勝負ごとを好んだというのは滅多に見られないことだ。
それは考える習慣を停止させるか、発展性のない計画へ向けさせる。
そこで、学問にたいする好みが生み出した良いことの一つ、いや、おそらくただ一つの良いことは、この品の悪い道楽をいくらかでもやめさせることだ。
「私は勝負ごとを好む人たちのいるところで。」
人々は勝負ごとに熱中するよりも、その効用の証明を試みることを好むだろう。
私はといえば、私は勝負ごとを好む人たちのいるところでそれを非難するだろうし、彼らの金を巻き上げることよりも、彼らが損をするのを見て笑ってやることに、いっそう多くの楽しさを感じるだろう。
まとめ
勝負ごと(賭けごと)に関する彼なりの考えについての話でした。
賭け事は胴元が儲かり打ち手が損をするという構造をよく理解していたことが分かります。
「学ぶことは、これらの悪い習慣を遠ざけることになる」というユニークな考えが興味深いですね!
しかも勉強を趣味にすることの唯一の利点と言っているのだから尚更面白いです。
賢い人は、勝負するのではなく、そうでない人から搾取する方法をとるというのも納得できる話しです。
しかしルソー、そんなことより他人が賭け事で損をするのを見る方を好んだそうですね。
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