“ハレルヤ”で有名な曲といえば、あのフレーズをとヘンデルが思い浮かぶ方も多いかと思います。
ゲオルク(ジョージ)・フリードリヒ(フレデリック)・ヘンデルは、フィンランド総督により、慈善コンサート用の楽曲作成を依頼されました。
依頼がっあってから24日間、ヘンデルがほぼ不休で作り上げた作品が、オラトリオ形式の“メサイア”です。
オラトリオとは…
オラトリオとは、16~17世紀のカトリック教会の祈祷所を指す言葉でした。
劇場の代わりに、祈祷所で演奏されることがあった楽曲そのものをオラトリオと呼ぶようになりました。
楽曲におけるオラトリオは、声楽とオーケストラによって演奏される曲です。
独唱と合唱が交互に登場し、多くの場合物語風の歌詞が付けられています。
オペラから演劇の要素を取り除いたようなものと言われています。
ヘンデルの“メサイア”
ヘンデルが作り上げたメサイアは、一般的なオラトリオとは少し変わっていました。
ストーリーが直線的に繋がっておらず、キリストの降誕、受難、復活が断片的に語られます。
このメサイアは、1742年ダブリンの初演にて大成功を収め、今日までに語られる名曲、偉人としての地位を手に入れるまでにもなりました。
メサイアの中のハレルヤ
ハレルヤこそ4分程で聞ける名曲ですが、この楽曲もメサイアの中の一部に過ぎません。
メサイアは全部で3部に分かれており、それぞれ約60分、60分、40分と現代から比べるととても長いです。
1番目の楽曲“シンフォニア”から始まり、19番目の“彼のくびきは負いやすく”で第一部が完。
20番目の“見よ、世の罪を取り除く神の子羊…”から42番目の“ハレルヤ、全能者にして主なる我らの神は…”で第二部が完。
ハレルヤは二部の最終回の曲だったのですね。
43番目の“わたしは知る、わたしをあがなう者は生きておられる…”から50番目の“ほふられた小羊こそは…(アーメンコーラス)”で第三部が完。
通して聴いてみると、別の楽曲のオマージュ??そっくり??的な部分もみつけられるので色んな気付きもできて楽しい曲でもあります。
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