哲学 認識が対象に従うのではなく、対象が認識に従う~純粋理性批判~ 純粋な理性とは何か…? これをカントは"認識する能力”であると言いました。 今回はそんな認識能力や理性に関する考え方を、純粋理性批判の一部を使って触れていきます。 イマヌエル・カント著 純粋理性批判 1781年 純粋理性... 2022.06.06 哲学
文学 常に本番を想定すると良い~徒然草~【第九十二段】 第九十二段 或人、弓射る事を習ふに、諸矢を手挟みて的に向かふ。 ある人が弓を射る方法を習うのに、二本の矢を持って的に向かった。 師の云はく、 師が言うには、 「初心の人、二つの矢を持つことなかれ。 「初心者は、二つの矢を持ってはなら... 2022.06.05 文学
神話 【記事まとめ】人間の一途さと神の嫉妬〜クピドとプシュケ〜 今回は神話クピド(キューピット)とプシュケについての記事まとめです。 クピドとプシュケ記事アクセス 細かいストーリーと関係する絵画についてまとめています。 ギリシャ(ローマ)神話の神々と人間の確執が感じられたり、その様子が絵画と... 2022.06.04 神話
神話 最後の試練~クピドとプシュケ(終)~ の続き…。 冥界の美 ヴィーナスから与えられた試練をなんとかクリアしてきたプシュケ。 彼女に与えられた最後の試練は、冥界の女王プロセルピナ(ギリシャ神話でのペルセポネ)から美を分けてもらうことでした。 エドワード・マシュー・ヘ... 2022.06.03 神話
神話 プシュケの受難~クピドとプシュケ③~ の続き…。 プシュケの試練 ジュセッペ・クレスピ作「クピドとプシュケ」1707~1709年 見えない夫との約束を破り姿を見てしまったプシュケ。 空に消えていった美しい羽の生えた彼を見て、プシュケはヴィーナスの息子のクピドだと理... 2022.06.03 神話
神話 私との約束ではなく、姉の囁きを信じたのか!!~クピドとプシュケ②~ の続き…。 見えない使用人 山頂にいたプシュケを連れ去った西風の神ゼピュロス。 次に彼女が気を取り戻したとき、深い森の中にある豪華な屋敷を目の前にしていました。 ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス作「クピトの庭に入るプシュ... 2022.06.03 神話
神話 嫉妬が生んだ神と人間の恋~クピドとプシュケ①~ ヴィーナスの怒り ヴィーナス 何の価値もない男と結ばせるのです。 あるところに、美人の三姉妹を持つ王と王妃がいました。 特に末っ子のプシュケは驚くほど美人で、人々の間では「まるで女神のようだと。」と広く伝わっていました。 それは民... 2022.06.03 神話
生物 陸に上がった最古の脊椎動物~イクチオステガとエルギネルペトン~ デボン紀の代表的な生物として“イクチオステガ”と“エルギネルペトン”が存在しました。 両者の見た目は魚のようなサンショウウオのような……、どっちつかずの姿で表現されることが多いです。 一言でいうならオタマジャクシがカエルになる... 2022.06.03 生物
雑記 盲目の天才ミュージシャン~レイ・チャールズ~(……とドラムのリハビリ) 【雑記】ドラムのリハビリ 本日は久しぶりにドラムを叩きにスタジオへ行きました! 叩いた曲は映画ハウスジャックビルトのエンディングで流れていた“Hit The RoadJack”です。 “レイ・チャールズ”が作曲した名曲でもあります。 ... 2022.06.02 雑記音楽
芸術 宗教・聖書・美術…歴史の中で形成された純粋無垢なイメージ像~天使~ 天使 神の意志を伝える代理人として語り継がれてきた天使。 その姿と言えば鳥の羽を生やした人間のような姿をしていることが多く見られます。 天使=エンジェルという名の語源は、語代ギリシャ語で使者を意味する"アンゲロス”に由来します。... 2022.06.01 芸術
教育 ひと目で見て分かるような美点は、彼の美点ではない。~エミールより~ 前回記事 この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つかもしれない言葉を抜粋して紹介していきます。 “子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめて... 2022.05.31 教育文学
科学 “働かないもの”だからこその使い道~アルゴン~ アルゴン アルゴンは希ガスの中で最も多く、大気中の約1%(0.938%)に当たる成分です。 ギリシャ語のa(否定)+ergon(働く)=argon(働かないもの、怠惰な、不活性な)を語源とします。 その語源の通り、他の物質と極... 2022.05.30 科学
文学 勝とうと思うより、負けないようにすると良い~徒然草~【第百十段】 第百十段 双六の上手といひし人に、その手立てを問ひし侍(はんべ)りしかば、 双六の名人に、強さの秘訣を聞いたところ、 「勝たんと打つべからず、負けじと打つべきなり。 「勝とうと思い打つのではなく、負けてはならないと思い打つのだ。 ... 2022.05.29 文学
生物 デボン紀の支配者~ダンクルレオステウス~ デボン紀 今回から紹介していくのはデボン紀の生物たちです。 デボン紀は今から4億1700万年前から3億5400万年前までのおよそ6300万年間を指します。 Marchan Blog より デボン紀は魚の時代と言われています。 ... 2022.05.28 生物
哲学 哲学の考え方を変えたカントの認識論~コペルニクス的転回~ 前回カントは人間は感性と悟性によって世界を認識していると考えていることを書きました。 今回はこの話を前提にカントの考えを深掘っていきます。 ア・プリオリとア・ポステリオリ カントはまず、人間は"ア・プリオリな理解”を持... 2022.05.27 哲学
哲学 何も知らないはずの赤ん坊がライオンに怯えるのはなぜ?~感性と悟性~ 経験論と合理論 イングランドではベーコン、ロック、ヒュームらによって英国経験論(経験論)が発展。 一方、ヨーロッパ大陸ではデカルト、スピノザ、ライプニッツらによって大陸合理論(合理論)が発展していきます。 この経験論と合理論が成... 2022.05.26 哲学
雑学 【雑学】エビの姿焼きとたっぷりチーズ〜えびドリア&ドリアの発祥〜 (※この記事は、別で書いているグルメ系のブログ記事から一部引用&加筆したものです。今回は雑学的な部分があるのでコチラのサイトでも合うかと考え、同時投稿することにしました。) えびドリア 今回の外食は那須塩原市と大田原市の境目にある洋風... 2022.05.25 雑学雑記
教育 あなた方の弱点を見せてやるがいい。~エミールより~ 前回記事 この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つような言葉を抜粋して紹介していきます。 “子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめていきま... 2022.05.24 教育文学
芸術 悪徳に対する勇気の象徴?~ユディト~ 男の首を切る女性の絵。 これらの絵を見てどのような印象を受けますか? これは旧約聖書に登場する"ユディト”という女性を題材に描かれた絵画です。 今回はこのユディトに関する話と、時代によって変わる印象の違いに触れていきます。 ... 2022.05.23 芸術
文学 たとえ本心でなくても賢い人から学ぶべし~徒然草~【第八十五段】 第八十五段 人の心すなほならねば、偽り無きにしもあらず。 (人の心は純粋ではない、嘘がないわけでもない。) されども、おのずから、正直の人、などかなからん。 (しかし、まれに、本当に正直な者もいる。) 己すなおならねど、人の賢を... 2022.05.22 文学
芸術 西洋風景画の再興〜クロード・ロラン〜 途絶えた自然描写 ラスコー洞窟の壁画 古代の壁画には動物の姿や周りの風景などを描写した自然描写が所々に確認されています。 しかし、中世に入るにつれてその描写は薄れていきます。 17世紀初頭に入り古典風景画というジャンルが確立され... 2022.05.21 芸術
生物 古代の巨大菌類~プロトタキシーテス~ キノコを食べて巨大化するのはマリオですが、巨大なキノコと言えば何を思い浮かべるでしょう。 世界最大の単一生物と言われているオニナラタケはその大きさなんと8.9㎢! 土の中で菌糸を張り巡らせて一部を地上に出しているため、見た目で... 2022.05.20 生物
科学 消毒・殺菌から科学兵器まで~塩素~ 塩素 塩素は反応性が高く、自然界では化合物として存在することがほとんどです。 代表的なものは塩として知られる塩化ナトリウムがあります。 胃酸の大切な成分としても働く大切なミネラルでもあります。 今回はそんな塩素につい... 2022.05.19 科学
歴史 世界初の”保守主義”~フランス革命の省察~ フランス革命とバーク 人権宣言(基礎にコモン・センス)の精神に基づいて起こったフランス革命。 ルイ16世のギロチンによって幕を閉じた革命ですが、アイルランド生まれの思想家エドマンド・バークはこのフランス革命に異議を唱えました。 エ... 2022.05.18 歴史
宗教 迫害や脅迫からの抵抗の象徴~スザンナの水浴~ スザンナの水浴(あらすじ) 旧約聖書のシーンの一つである"スザンナの水浴”は、裕福で真面目な夫ヨアキムの妻"スザンナ”が主人公の物語です。 美しく気品溢れるスザンナは、毎日家の庭で水浴をすることが日課でした。 ある日いつものよう... 2022.05.17 宗教芸術