歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⑲】アリはなぜアブラムシの甘蜜をもらうのか 【前回記事】 自説への反論 ダーウィンが“中間種の化石がない理由”についての反論が終わると、次から次へと自説への反論をしていきます。 今度、次に倒すべき己の理論は、「複雑な行動は自然淘汰の結果なのか」「生物はどのように移動して分... 2024.09.18 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⑱】自らの理論を批判するのは自分でありたい 【前回記事】 進化の系統樹 堅い実を食べるためにクチバシが太く硬くなったフィンチ、花の蜜を食べるために細長く変わっていったフィンチ……。 生存競争の中でライバルのいない環境や競争の激しくない場所(ニッチ)に適応していくと... 2024.09.17 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⑰】エコロジー(生態学)とエコノミー(経済学) 【前回記事】 生存競争 「自分を生き延びさせるために他を押し除けて競争に勝つ。」 ダーウィンも、“生まれた子の中から一部の個体しか生き残れない”というこの自然のシステムにとても興味を持ちました。 彼が生きたヴィクトリア朝... 2024.09.16 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⑯】自然条件下での変異 【前回記事】 無意識の選抜 前記事で取り上げた『飼育栽培下での変異』は、人が意図的に動植物を交配したことによる変化でしたが、本来彼が取り上げたかったものは“自然淘汰”による進化です。 自然淘汰を考える上で彼が重要視したの... 2024.09.15 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⑮】家畜や植物の品種改良から始まる『種の起源』 【前回記事】 種の起源 1859年の初版 ここからは、種の起源の中身についてダイジェスト形式でまとめていきます。 種の起源の第一章には“飼育栽培下での変異”というタイトルで始まります。 これは、人間の手で品種改良され... 2024.09.14 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⑭】先を越される進化論 【前回記事】 ウォレスからの手紙 フォークランドオオカミ、フィンチ、ガラパゴスゾウガメ、フィンチ、それに伴う地質学……。 これまで出会ってきた天然の研究材料と天才的な洞察力そして、信頼のおける研究者たちのアドバイスによ... 2024.09.13 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⑬】フジツボの没頭するダーウィン 【前回記事】 フジツボに没頭するダーウィン 進化論の構築に躍起になっているかたわら、ダーウィンはビーグル号の航海中にチリ沿岸で採集したある生物が気になって仕方がありませんでした。 この生物は、貝の殻に穴を開けて寄生しており、... 2024.09.12 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⑫】エマ・ウェッジウッド 【前回記事】 エマとの結婚 ダーウィンが秘密裏に進化論を整えていたころ、彼もついに結婚を考えるようになりました。 この時にははっきりと相手は決まっていませんでしたが、かねてから親交が深く、ビーグル号の乗船を後押ししてくれたジ... 2024.09.11 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⑪】帰ってきたチャールズ 【前回記事】 帰ってきたチャールズ 航海から帰国した頃のチャールズ・ダーウィン(30歳前後) 1836年10月2日、4年9ヶ月に及んだダーウィンの旅は遂に終わりを迎えました。 イギリスのファルマス港から馬車に揺られること二... 2024.09.10 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⑩】サンゴの研究と旅の終わり 【前回記事】 サンゴ研究家ダーウィン ダーウィンによるサンゴの研究はまだ続きました。 彼はサンゴ礁を“裾礁(フリンジングリーフ)、堡礁(バリアリーフ)、環礁(アトール)”という三つの状態に分類しました。 裾礁(きょしょう)... 2024.09.09 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⑨】サンゴ礁の謎に迫るダーウィン 【前回記事】 タヒチからオーストラリア大陸へ ガラパゴス諸島を出発し次に向かったのは、常夏の島タヒチでした。 ダーウィンが不毛と感じたガラパゴスとは対照的に一年を通して気候も良く、ココナッツやパイナップルなど熱帯果樹に囲まれ... 2024.09.08 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⑧】進化論の聖地、ガラパゴス諸島 【前回記事】 ガラパゴスゾウガメ イグアナの次にダーウィンが目についた生物は、この島固有のカメであるガラパゴスゾウガメでした。 サンクリストバルゾウガメ(ガラパゴスゾウガメの一種)mtkoponeより スペイン語でカメ(... 2024.09.07 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⑦】ガラパゴス諸島とウミイグアナ 【前回記事】 ガラパゴス諸島 1835年9月半ば、ビーグル号はガラパゴス諸島へ到着します。 ダーウィンと言えばガラパゴス諸島という人もいるのではないでしょうか。 彼が進化論を導く重要な島であるため、“赤道直下にある生き物... 2024.09.06 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⑥】地質学と生物学の共通点 【前回記事】 シャーガス病に苦しむダーウィン マゼラン海峡を通過し、南アメリカ大陸西岸を北上していくビーグル号。 この頃ダーウィンは、一ヶ月に渡る謎の体調不良に襲われます。 この理由は定かではありませんが、サシガメ(吸血... 2024.09.05 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⑤】フォークランドオオカミと未開人 【前回記事】 フォークランドオオカミの謎 次にビーグル号が向かったのは、フォークランド諸島(マルビナス諸島)でした。 南アメリカ大陸の南端から海を東に460キロ進んだ位置にあり、当時からイギリスとアルゼンチンとの間で領土争い... 2024.09.04 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史④】ガウチョとともに新種を探索 【前回記事】 パンパでの発見 リオデジャネイロを出発したビーグル号は、モンテビデオ、ブエノスアイレスを経由しながら本来の目的である自然環境(軍事拠点)の測量を始めました。 ダーウィンもそれぞれの地で内陸部の調査に出かけました... 2024.09.03 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史③】ビーグル号出航と生命溢れるブラジル 【前回記事】 ビーグル号出航 マゼラン海峡を渡るビーグル号 ジョサイア2世の後押しによりビーグル号への航海を許されたダーウィン。 一度は断った船出だったため出航までに時間の猶予がありませんでしたが、可能な限りの準備をしていく... 2024.09.02 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史②】勉強そっちのけの学生時代 【前回記事】 生物学と宗教観 大学の自然博物館でグラントと親交を深めたダーウィンは、やがてジャン=バティスト・ラマルクの学説に触れていくことになります。 ジャン=バティスト・ピエール・アントワーヌ・ド・モネ、シュヴァリエ・ド・ラ... 2024.09.01 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史①】ダーウィンの生い立ち 【前回記事】 チャールズ・ダーウィンの生い立ち チャールズ・ダーウィンは1809年2月12日、イギリスのシュルズベリーにて生を受けました。 医師だった父ロバート・ダーウィンと母スザンナの間に産まれた6人兄妹の4番目の子(次男)で、チャー... 2024.08.31 歴史生物
歴史 【チャールズ・ダーウィンの歴史⓪】生物の発生と進化 チャールズ・ダーウィン(1845~1896年) 今回からまとめていく連載記事テーマは「チャールズ・ダーウィン」です。 イギリス海軍の測量艦であるビーグル号に乗り込み、世界各地の生物を観察、研究した自然科学者で、その経験をもとに進化論... 2024.08.30 歴史生物
科学 コーヒーと座り過ぎによる健康リスクの関係(蘇州大学) アフリカ大陸が発見されて以降、長い歴史を経て、コーヒーを飲むという文化が世界中に浸透しました。 あるところでは秘薬として重宝され、またあるところでは悪魔の飲み物として忌み嫌われていました。 しかし、科学が進むにつれコーヒーが持つ魅力... 2024.08.29 科学
科学 【研究】高強度インターバルトレーニングは高齢者の学習能力を長期的に向上させる(クーンズランド大学)【要約】 以前の記事で、「鍛えた筋肉は老後になっても裏切らない」という記事を書きました。 ↓ トレーニングで得た筋核は減少せず、長い間トレーニングをしていない期間があっても、再度運動を始めることで元の筋肉に戻りやすいという旨の記事です。 ラッ... 2024.08.28 科学
科学 テストステロン値が低い男性は早期に死亡する可能性が高い(西オーストラリア大学) 男性ホルモンとして有名なテストステロン。 主に男性の睾丸で作られ、筋肉の維持・増加や性欲の向上、闘争心の刺激など男性らしさに関係のある物質として知られています。 韓国の宦官(去勢され、後宮に仕える役職)の81人を調べた研究では、宦官... 2024.08.27 科学
科学 水からマイクロプラスチックを98%以上除去する技術(ミズーリ大学) プラスチックによる汚染が人間に与える影響が注目されるようになった昨今。 過去の研究でも、体内でも多くのマイクロ(ナノ)プラスチックが存在することが分かり、長期的に害をもたらす可能性が極めて高いことが明らかになってきました。 現在で... 2024.08.26 科学
科学 ノンカロリーのソフトドリンクが与える影響 糖尿病やがんなど、砂糖が及ぼす害が知られるようになるにつれ、世界的にも砂糖の摂取量が減っていることが分かってきました。 しかし、甘いものへの依存性が失われることはなく、代わりとして人工甘味料を摂取するというケースが増えてきたことも事実で... 2024.08.25 科学