今回紹介する映画は、クリント・イーストウッドが監督主演を務めた作品「運び屋」です。
おじいさんが知らない間に薬の運び屋になっている話であり、80代で麻薬組織の運び屋になった園芸家“レオ・シャープ(1924~2016年)”をモデルとした作品です。
棺桶に片足を突っ込みながらも、もう一方の足を運び屋として汚していくクライム映画ですが、その中にジョークを交えた社会風刺なども感じることができます。
また、このとき90歳際を越えたクリント・イーストウッドの衰えない迫真の演技にもご注目です。
それではあらすじから……。
あらすじ
かつては著名な園芸家だったアール・ストーンは、今では仕事も上手くいかず、家族との関係も悪いという晩年を過ごしていた。
そんな中、「車を走らせるだけ金をやる」という話を持ち掛けられ、とある“ブツ”を運ぶことに。
「一度だけ運ぶなら……」と指定の場所までブツを運ぶと、見返りとして高額な現金を渡される。
報酬の高額さに驚嘆したアールは、差し押さえられた家を取り戻すためにもうもう一度“運び屋”としての仕事を受けに行く。
またおじいちゃん!
「手紙は覚えている」や「殺人者の記憶法」のように、ハンディキャップを背負ったおじいさんや障害を持った主人公が社会に立ち向かうというストーリーが好きです。
この映画も例に漏れずそう言ったおじさんが奮闘する話で、中々見応えがあります。
それにいくつになっても衰えないクリント・イーストウッドのカリスマ性が相まって、物語に良いアクセントを加えてくれています。
また、ストーリーもメキシコの麻薬カルテルの問題点や差別に対する皮肉なども端々に見ることができ、そう言った点でも楽しむことができます。
齢90才の老人が織りなすクライムサスペンスをとくとご覧あれ!
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