石炭紀は両生類の多様化と共に、その一部が爬虫類の原型となっていった時代でもあります。
陸上では大気中の酸素を効率的にエネルギー化することに成功し、体を大きくしたり空を飛ぶ昆虫類が勢力を伸ばします。
一方、沼地や海など水棲生物も陸地と水辺の境で多様化を遂げました。
今回はその種のひとつである“エオギリヌス”を紹介します。
情報がそこまで多くないため、端的にまとめていきます。
エオギリヌス
エオギリヌスは石炭紀に生息した大型の両生類です。
全長は4.6mもあり体重はおよそ560kgにもなるとされています。
爬虫類と両生類の中間的な生物グループに属し、その中でもエオギリヌスは水の中を選んだ種です。
化石の発掘状況から水深の深い場所に生息していたと考えられています。
尾が縦に平べったく、魚のように水中をかき分けて移動することができたとされています。
顎は強力な円錐形をしていて、ワニのような上位の捕食者であったと位置付けられています。
また、骨格から判断すると、四肢は弱かったものの脊柱(脊椎から伸びる軸となる骨格)が発達していることが分かっています。
これはエオギリヌスの祖先が陸生だったことの名残といわれています。
関連記事
コメント