死・戦争・飢饉・疫病~四人の騎者~

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アルブレヒト・デューラー(1471~1528年)は北方ルネサンス期で最も名の知られた芸術家のひとりです。

  

彼の作品としては、15枚一組になっている木版画が有名です。

  

聖書の黙示録で説かれている世界の終わりを描き、その中でも“死・戦争・飢饉・疫病”についての表現が注目されています。

  

1513年から1514年に作り上げた“傑作銅版画”では、キリスト教を信じる中世の騎士が、誘惑と危険にまみれながらも恐れずに進む姿を描いています。

 

マルティン・ルターが1517年に“九五か条の論題”を発表すると、デューラーは宗教改革の熱心な支持者になります。

 

こういった経緯から彼の後期の作品“四人の使徒(騎者)”には、ルターによる福音書のドイツ語訳から引用した、“使徒たちが人間の過ちと高慢を非難する”内容の一節があります。

 

四人の騎者

  

この絵は、地上の人々を滅ぼすよう神に命じられた四人の騎士が描かれています。

  

キリストが解く七つの封印のうち4つの封印を司り、それぞれが“死・戦争・飢饉・疫病”を表しています。

 

  

第一の騎士 死・支配

第一の騎士

  

ヨハネの黙示録第6章に記される第一の封印が解かれたときに現れるます。

  

頭に冠、手には弓を持ち白馬に乗っています。

  

地上の支配を司る使者です。

 

  

第二の騎士 争い・戦争

  

ヨハネの黙示録第6章に記される第二の封印が解かれたときに現れます。

 

赤い馬に跨り、手には県剣を持っています。

  

戦争を司り、地上の人間に争いを生み出します。

 

  

第三の騎士 飢餓・飢饉

  

ヨハネの黙示録第6章に記される第三の封印が解かれたときに現れます。

  

黒い馬に跨り、手には食糧を量るための天秤を持っています。

  

飢えを支配し、地上の人間に飢饉をもたらします。

 

  

第四の騎士 疫病・獣

  

ヨハネの黙示録第6章に記される第四の封印が解かれたときに現れます。

 

青白い馬に乗り、“死(ハデス)”と獣を連れています。

 

地上の人間には文字通り死をもたらします。

  


  

デューラーは後にこの絵を、当時ルター派を支持していたニュルンベルク市当局に寄贈しました。

  

晩年のデューラーは、芸術理論への関心を深め、1525年には、ピエロ・デッラ・フランチェスカの作品に基ずく遠近法の研究書を出版します。

  

その二年後には築城術にまで手を伸ばすなど、表現への探求を惜しまない人物でした。

 

  

豆知識

デューラーは生涯を通じて、イタリア・ルネサンスの理想とドイツの自然主義の調和に努めました。

 

その狂気といえるほどの熱心さから“北のレオナルド(レオナルド・ダ・ヴィンチのこと)”と渾名されるほどであったそうです。

  

ちなみにドイツのニュルンベルクには彼の家が今でも残っています。

 

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