バチカン宮殿にあるシスティナ礼拝堂は、ミケランジェロが手掛けた天井画が礼拝堂が有名です。
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室内の壁には、サンドロ・ボッティチェリやピエトロ・ペルジーノ、ルカ・シニョレッリなど巨匠たちのフレスコ画が飾られています。
システィナという名は、バチカン宮殿の修繕を行ったローマ皇帝シクストゥス4世に由来します。
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システィナ礼拝堂の天井画は、シクストゥス4世の甥であるジュリアーノ(後にユリウス2世を名乗った)がミケランジェロに命じて作らせたものです。
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ミケランジェロはそれまで天井画を描いた経験がほとんどありませんでした。
そんな中でも彼は、聖書の登場人物を300人以上も描き上げ、聖書の教えである人類の創造、堕落、救済を表現しました。
ミケランジェロは、天井画のデザインから彩色までを一人でやったと言い張っていますが、定かではありません。
実際には神学の専門家などの助言があったであろうと考えられています。
天井の中央部には、創世記の出来事を9場面で表現しています。
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最初の3場面では、天地創造を。
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次の3場面では、アダムとイブの楽園追放を。
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最後の3場面では、ノアの箱舟の物語を表している。
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ミケランジェロはこの画を、天地創造からではなくノアの箱舟から描きました。
天井画の筆さばきが上達するまでは神を書く気になれなかったそうです。
9つのメインストーリーの画の周りには、キリストの先祖や聖人と巫女などが描かれています。
18世紀のドイツの文豪ゲーテはこの天井画についてこう語っています。
![ゲーテ](https://silver-dream.info/wp-content/uploads/2022/01/thumb_goethe-14-150x150.jpg)
ゲーテ
システィナ礼拝堂を見ずして、ひとりの人間がどれほどのことを成し遂げられるのかを、思い描くことはできない。
ちなみにミケランジェロは自身の詩にて、足場の上で身を反らせながら描くことがどれだけ大変だったかを語っています。
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