【ギリシャ神話:ヘラクレス編⑫-2】冥界で死を待つテセウスとペイリトゥス

神話
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の続き…。

 

死を待つテセウスとペイリトゥス

ケルベロスの連れ出しをハデスに許してもらうために、冥界の奥に足を進めるヘラクレス。

 

暗い闇を進む中、ある人物達を発見しました。

 

それは、アマゾン遠征で共に旅をした、テセウスとペイリトゥスでした。

 

彼らは忘却の椅子と言われる、座ると何もかもを忘れてしまうという椅子に座り、動くことさえ忘れて死を待っていました。(4年間もの間)

 

理由は、ペイリトゥスがハデスの妻ペルセポネを自分の妻にしようとしたからです。

 

その手助けをしたテセウスはついでに座らされていました。

 

テセウスの解放

ハデスに会ったヘラクレスはまず、

 

「彼らはまだ若く、地上では良い行いもした。二人の英雄を許す気はないか?」

 

と忘却の椅子からの解放を頼んでみます。

 

ハデスは、

 

「ペイリトゥスとやらは、我が最愛の妻を奪い去ろうとした、死をもって償ってもらうべきではないか?」

 

これに対しヘラクレス。

 

「ではただの連れであるテセウスは十分罰を受けた。解放してもよかろう。」

 

この提案にハデスは了承。

 

ヘラクレスによりテセウスは解放されることになりました。(ペイリトゥスはダメでした。)

 

ヘラクレスVSケルベロス

ヘラクレスは本題に入ります。

 

「罪の償いのため、ケルベロスをある王に見せる必要がある。少しの間だけでも貸してはくれないか?」

 

ハデスは言い放ちます。

 

「他でもないハデスの息子の頼みであれば断る道理はない。いいだろう連れてゆくがいい。連れていけるならばな。」

 

ハデスは、ヘラクレスがケルベロスに敵うワケがないとタカをくくっていました。

 

予想に反し、ヘラクレスは自慢の筋肉でケルベロスを締め上げ、大人しくさせてしまいました。

 

頭の蛇も必死にかみつきますが、筋肉オバケの鋼の肉体には通用しませんでした。

 

慌ててハデスは言います。

 

「決して殺さぬように!あと傷つけぬように!」

 

こうしてヘラクレスは、冥界からケルベロスを連れ出すことに成功しました。

ピーテル・パウル・ルーベンス作「ヘラクレスとケンタウロス」

早速エウリュステウスに報告するヘラクレス。

 

エウリュステウスは、死をも超えた達成不可能の偉業を成し遂げたヘラクレスを見て驚きます。

 

そんな彼が地獄の番犬を連れて帰ってきたのですから尚更です。

 

「分かったからそんな怪物早くどこかへやってくれ!」

 

エウリュステウスはそういうと、壺の中に引きこもってしまいました。

エウリュステウスの目玉が飛び出しているように見えなくもない…。

こうして第十二試練を見事達成したヘラクレス。

 

全ての試練を乗り越えたことで、罪も浄化され、不死の身体を手に入れることができました。

 

次回:最終話~死して神になったヘラクレス~

 

豆知識~ケルベロスの唾とトリカブト~

ケルベロスが冥界から地上に出た際、眩しさに驚き太陽に吠えたと言います。

 

この時口から飛び散った猛毒の唾液が、トリカブトとなって地上で花を咲かせることおになったという話もあります。

トリカブト花言葉は「騎士道・栄光・人嫌い・厭世家・復讐」

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