【ギリシャ神話:ヘラクレス編⑥】牛小屋の掃除と怪鳥退治

神話
この記事は約3分で読めます。

の続き…。

 

第五の試練:アウゲイアスの牛小屋掃除

次にヘラクレスに与えられた試練は、太陽神ヘリオスの息子である王アウゲイアスの困りごとを解決すること。

 

アウゲイアスはヘリオスから与えられた白銀色の聖牛12頭と、その他500頭の牛を所持していました。

 

牛小屋は30年間手入れされておらず、積もり積もった家畜の糞が山積みになっていました。

 

アウゲイアスの困りごととは、この牛小屋の掃除でした。

 

早速ヘラクレスがアウゲイアスのもとに馳せ参じ、こう言います。

 

「誰も掃除したがらないこの牛小屋を掃除して見せます。」

「その代わり、王が所持している牛の一割を頂きたい。」

 

突然牛小屋の掃除をしたい言ってきた人物を不審だと思いながらも、あの小屋が少しでも綺麗になるならと掃除を許可します。

 

しかし王はそんなことできると思いもしませんでした。

 

なぜなら、その小屋の掃除を一日で終わらせることが条件だったからです。

 

王の考えとは裏腹に、ヘラクレスは一日でこの掃除を終わらせてしまいます。

 

牛小屋の壁をいくつか取り外し、近くの川の水の流れを変え、一気に洗い流してしまいました。

フランシスコ・デ・スルバラン作「アルペイオス川の流れを変えるヘラクレス」

アウゲイアスに掃除完了の報告をしに行くと、アウゲイアスは怒り出しました。

 

「エウリュステウスからの試練だというのに、見返りを求めるとは何事だ!」

 

当初の取り決めである、牛を一割もらう約束は無効だと言われてしまいます。

 

取り決めの場にいた王の息子のピュレウスがこれに反論。

 

「しかし父よ、理由はどうあれあなたは彼と約束をしましたよ。」

 

アウゲイアスは更に怒り、ヘラクレスとピュレウスを自分の国から追放してしまいます。

 

このことをエウリュステウスに報告すると、試練に対して報酬を求めたことで試練の達成は認められませんでした。

 

第六の試練:ステュンパロスの怪鳥退治

次の試練は、ステュンパロスという湖にいる怪鳥の群れを追い払うこと。

 

深い森に覆われた湖にいる怪鳥は、くちばしや爪が青銅でできており、湖に近づく旅人や狩人を襲っています。(この鳥は火星を表す軍神アレスが育てたとされています。)

 

この難行の対しヘラクレスは頭を悩ませます。

 

どれだけの鳥を射ったとしても、その数の前では焼け石に水であり、何の効果も感じられなかったからです。

 

そこに現れたのは神アテネ。(アレスと同じく戦いの神。)

 

アテネは、鍛冶の神であるヘパイストスが作った青銅の鐘(鳥を追う払う鳴子)をヘラクレスに与えます。

 

ヘラクレスは、その鐘を使って森全体に轟音を轟かせます。

 

音に驚いた怪鳥が空を舞ったところを、ヒュドラの矢で射殺します。

エドガー・マクサンス作「ステュンパロスの鳥退治」

これを見た怪鳥の群れは、この湖から去り二度と戻ってきませんでした。

 

このことをエウリュステウスに報告し、無事第六の試練は成功に終わりました。

 

次回:クレタ島の牡牛に恋するパシパエ

コメント

タイトルとURLをコピーしました