476年に西ローマ帝国が崩壊したのち、戦争と無秩序が蔓延る暗黒時代が始まりました。
崩壊する帝国の領地を争い、対立する諸部族たちによる争いが激化していきます。
この暗黒時代は14世紀のルネサンス(文芸復興)期が始まるまでの約1000年間続きます。
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カール大帝
カール大帝(シャルルマーニュ)は、現在のドイツにあった王国(フランク王国)の君主だった人物です。
暗黒時代の最中、バラバラになった西ローマの領地を再統合し、強大なヨーロッパ帝国を築きました。
800年のクリスマスの日、ローマ教皇は彼に神聖ローマ帝国の初代皇帝の冠を授け、キリスト教世界の指導者にしました。
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戴冠式の時点でカール大帝の帝国領は、現在のフランス、ベルギー、オランダ、スイスに加え、ドイツの大半を含までに広がっていました。
神聖ローマ帝国
戴冠式を終え、カール大帝の支配のもと成立した神聖ローマ帝国。
この国は、半ば独立した300以上の領地で構成されおり、ヨーロッパ全域を支配しないまでも、後数百年に及び中央ヨーロッパの一大勢力であり続けました。
【注意】
ここでアレ?って思う人もいるかもしれません。
神聖ローマ帝国帝国の初代皇帝ってオットー一世じゃ….。
日本で学ぶ俗説では、962年のオットー一世の戴冠式をもって神聖ローマ帝国の始まりとする場合が多いです。
しかし、ドイツの歴史学では、それよりも早い800年のカール大帝の戴冠式をもって神聖ローマ帝国の始まりとしています。
要するにどっちも正解なんですね。
今回はドイツの歴史学の方を参考にさせてもらいました。
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