科学

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古くから猛毒として知られた元素~ヒ素~

ヒ素は地球上に幅広く分布している物質のひとつです。    毒入りカレー事件をきっかけに、その毒性は一般にも広く知れわたることになった元素でもあります。    無味無臭、無色であるヒ素の毒は、古代ローマの頃から暗殺の道具として使われてきました...
歴史

磁気から電気を作った男~ファラデーの電磁誘導~

ロンドンの貧しい鍛冶屋の息子として生まれたファラデーは、幼い頃から新聞配達や製本の手伝いをして働き始めます。   その仕事ぶりは見事なもので、雇い主から一目置かれるほどでした。   ファラデーは特例として製本した本を読むことが許され、これを...
科学

恒星をエネルギーに変えるアイデア~ダイソンスフィア~

生物の進化はエネルギーの進化とも言えます。   原核生物から始まり、他を捕食しエネルギーを得る。   火を使うようになったのも、生物の歴史で言えばつい最近です。   今では核をも利用し画期的なエネルギーを得ることができるようになっています。...
科学

自分で光り続ける植物の開発に成功

ホタルの光や発光するきのこなど、自然界には自分から光を放つ生物がいます。   今までも、自ら発光する植物の研究は進んでいましたが、外部から科学的なエネルギーを必要としたり、自ら発光しても数時間程度だったりと継続的に光る植物を開発するまでには...
科学

人は他人にどこまで残虐になれるのか?~ミルグラムの服従実験~

1960年代、イェール大学の心理学者スタンレー・ミルグラムは、人は他人に対してどこまで残虐になるのかを試す実験をしました。 スタンレー・ミルグラム 【実験】間違えたら電気ショック まずスタンレーは、弁護士から建設労働者まであらゆる社会的な階...
科学

温度が低いだけじゃない、太陽フレアも彼の特技~黒点~

セ氏約6000℃で表面が温められている太陽。 その表面に見える黒い点。   その名の通り「黒点」と呼ばれる彼ら。   小中学校の理科の勉強で触れましたかね?   「黒点の温度は1000~1500℃くらいで、周りと比べて低いから黒く見えるんだ...
科学

錬金術、不老不死、万能薬~古代からの物質観~

物質の研究のあり方 ・古代ギリシャでは物質とは何なのかを追求するために… ・古代エジプトでは卑金属から貴金属を生み出すための錬金術として… ・中国では不老不死の秘薬作りのために… 世の中にありふれた物質が、どのように考えられてきたのかをみて...
科学

男性より女性の方が頭の回転が持続する

2018年(公開は2019年7月)に、オランダのエラスムスロッテルダム大学から面白い論文が発表されていたので勉強がてらまとめます。   「女性は男性よりもテストのパフォーマンスが悪い傾向にある。」 「しかし口頭でのリーディングテストでは、よ...
科学

人肌でも溶け、金属をボロボロにする~ガリウム~

ガリウム ガリウムは青みを帯びた銀白色の金属です。   1870年にメンデレーエフがエカ=アルミニウムとして存在を予言した元素のひとつでもあります。   1875年にポール・ボアボードランがガリウムを発見し密度を測った際、その実測値が5.9...
科学

ペニシリン発見レベルの衝撃!科学界における革命的な発見!〜核電気共鳴法〜

ネイチャーに掲載されたある論文が話題を呼んでいます。   これによると、何と理論上でしか提唱されていなかった、「核電気共鳴法」が実証されたので~す!(パチパチ) ・・・ どゆこと…?🤔   とても気になるニュースだったので、研究や他の記...
科学

エンドウ豆の交配実験といえば…?~メンデルの遺伝学説~

チェコの修道士グレゴール・メンデルがエンドウ豆の実験を始めたのは19世紀のこと。 グレゴール・ヨハン・メンデル(1822~1884)   この頃の学説では、 「両親の特徴がどちらも同じように混ぜ合わさり、それぞれの特徴をもった子どもが生まれ...
科学

レモンはすっぱいのにアルカリ性食品…なぜ?~酸性食品とアルカリ性食品~

酸性食品とアルカリ(塩基)性食品 酸性とアルカリ性と言えば、義務教育時代から聞き慣れてきた言葉のひとつかと思います。   “レモン汁を青色のリトマス試験紙に浸すと赤色に変色して酸性になる”ということは、実験や動画、学校の授業などで知ることに...
科学

星が放つ最後の輝き~超新星爆発~

超新星爆発 広大などといった言葉では表すことができない宇宙。   この宇宙での出来事の一つである「超新星爆発」についての紹介になります。 超新星爆発は、星が一生を終えるときに起こす大規模な爆発のことです。   ほとんどの星の最後は、核融合で...
科学

なぜ水面に落ちた虫は羽ばたけないのか~表面張力~

地上に当たり前存在し、私たちの生活に欠かせない水。 以前の記事↓に続き、今回も水の不思議について学んでいきます。 【科学】氷が水に浮くワケ?~水と氷~/   水素同士の結合 水の不思議な性質は、水分子の形が原因です。   ご存じの通り、二つ...
科学

氷が水に浮くワケ?~水と氷~

水と氷 水が氷になると浮いてきますよね。   昔からの常識として知られている当たり前の現象です。   でも実はこの現象、とても不思議なことなのです。 水以外のほとんど物質は、一定の質量の個体の体積が液体よりも小さくなります。   そのため、...
歴史

地球の半径を導いた男~エラトステネス~

古代ギリシャの学者たちの多くが、世界は丸いと考えていました。   どれくらいの大きさかは分かりませんでしたが、アレクサンドリア図書館の館長エラトステネス (紀元前276~194年) が井戸に差し込む光をヒントに、地球の大きさを測る方法を思い...
科学

鍛えた筋肉は老後になっても裏切らない

年老いていくに連れて衰えていくと言われている筋肉。   どれだけ若いうちにトレーニングをして筋肉をつけても、いずれはその意味もなくなってしまうという悲しい現実が待ち受けています。     …と思っていた時期もありました。   最近の研究から...
科学

遺伝子の変異によってアルツハイマーの症状が発生しなかった女性

昨今の医学研究ではアルツハイマー病(AD)の多くの原因は明らかになっていません。   現段階では、脳に特異なアミロイドが大量に蓄積することでアルツハイマーが発症するのではないかと疑われています。   ある女性は、アルツハイマーの原因とされて...
歴史

闇に葬られた科学者~ロバート・フック~後編

の続き…。   世界の科学の中心 1662年になるとフックは王立協会の実験監督に任命されます。   世界中から集まる実験結果を監査したり、実験自体を取り仕切る立場になった彼は、最先端科学の中心に位置するようになりました。    これによって...
歴史

闇に葬られた科学者~ロバート・フック~前編

ロバート・フックは哲学、生物学、自然学、博物学など多彩に活躍した17世紀の学者です。   “バネの伸びは引く力に比例する”というフックの法則を発見したり、顕微鏡で細胞を観察し“生物の最小単位を細胞(Cell)と決定付けた”人物でもあります。...