心理学

【研究】心許せるパートナーと一緒に寝る効果【要約】

心理学

 

好きな誰かと一緒に寝ると言えど、睡眠の質を保つことは大切です。

 

中には、枕が変わったり人が隣にいると寝れないという人もいるかと思います。

 

今回の紹介する研究は気の許せるパートナーと一緒に寝ることで得られる効果についてです。

 

参考記事)

Rise of The Sleep Divorce: Do Humans Actually Sleep Better Alone?(2023/06/25)

 
参考研究)

0010 Bed Sharing Versus Sleeping Alone Associated with Sleep Health and Mental Health(2022/05/25)

Bed-Sharing in Couples Is Associated With Increased and Stabilized REM Sleep and Sleep-Stage Synchronization(2020/11)

  

 
パートナーと寝るとレム睡眠が増加する

 

カップルが関係を深めていく中で、ベッドが共有されるということはよくあることです。

 

この自然と決まっていくルールが睡眠に良いものなのか悪いものなのかに関しては多くの研究がなされています。

 

問題なのは、一緒に寝ることが様々な睡眠障害につながるという研究結果があることです。

 

一方で、パートナーと一緒に寝ることが、休息を得る素晴らしい手段であることも示唆されています。

 

ドイツ、デンマーク、アメリカの科学者が行った研究では、18歳から29歳の健康なカップル24人を対象に、2週間の週末(4晩)、パートナーと寝る場合と1人で寝る場合の睡眠の状態について評価がなされました。

 

参加者は全員就寝前、パートナーへの愛情を計るクイズやそれぞれの関係についてのアンケートに答えました。

 

その後消灯し、身体に電線をつけ、脳波、心臓の活動、動き、筋肉の緊張を測定しました。

 

これらのデータを総合すると、パートナーと一緒に寝ることでレム睡眠(記憶の整理や定着が行われ、体が最も休まる時間)が10%増加したことが分かりました。

 

レム睡眠が多いと、感情の調節がしやすく不安状態を緩和でき、社会的つながりを強化することに繋がります。

 

脳のパフォーマンスが高い状態を維持するためにはレム睡眠が必要です。

 

また、深い愛情関係にあるカップルは、睡眠サイクルが同期していることが分かりました。

 

一緒に寝ることで、それぞれのパートナーの睡眠中の体はいつもより動いたりすることが多いですが、睡眠の質を大きく妨げるものではありませんでした。

 

この研究では、ポジティブな効果とボランティアの経験を結びつけることまではしていません。

 

しかし、彼らが睡眠の質を向上させたという事実は、多くのカップルにとって一人で寝ることよりも、パートナーが近くにいた方が良いという説を支持するものになりました。

 

今回の研究での注意点は、睡眠時無呼吸症候群やそのほかの睡眠障害の心配がない人で構成されていることや、自分のベッドで寝ることを好む人や他人と一緒に寝ることに慣れていない人は除外されていることです。

 

より自然な環境で結果を取ると、その他の睡眠に関する因子が見つかる可能性も十分ありえます。

 

しかし、もし愛情深いパートナーがいて、今のベットで安心して寝ることができるなら、その人はあなたの睡眠をより良くしてくれているかもしれません。

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