【Web3とDAO②】Web1・Web2・Web3の特徴

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前回記事

 

前回の記事では、コンピュータとインターネットの歴史についてまとめていきました。

 

情報が重要になった第二次世界大戦と、その後の冷戦によってコンピュータの技術が著しく発展したことが分かります。

  

戦後、ARPANET(インターネットの原型)が民間に開放されたことで、マシンとマシンをネットワークで繋ぎ、相互に繋がり合う技術を誰でも利用することができるようになりました。

  

今回の記事では、その技術の発展によって生まれた考え方、Web1、Web2、Web3についてまとめていきます。

  

 

Web1=誰もが情報を見れる

Web1は、言わば、個人が情報にアクセスできるようになった時代と言えます。

 

1990年、欧州原子核研究所(CERN)の研究者ティム・バーナーズ=リーによってWWW(World  Wide Web)という概念が提唱されました。

  

WWWは、“ハイパーテキストシステム”を使用し、ウェブサイトなどの情報を構築する仕組みです。

  

ハイパーテキストで馴染み深いものとしては、“HTML”が挙げられます。

  

  

HTMLはハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージの頭文字をとったものです。

  

少し触ったことがある人はすぐに分かるかと思いますが、専用のテキスト(タグ)を使って文字を装飾したり、ウェブサイトの外観をデザインしたりすることができます。

  

つまり、テキストとテキストを関連付ける仕組みハイパーテキストシステムと言えます。

  

Web1では、テキスト保有者がサーバーを設置し、ユーザーはWebブラウザを通してサイトなどを閲覧できるような仕組みになっています。

  

1990年12月、ティム・バーナーズ=リーによって世界で初のWebページが公開されてから現在までで、およそ20億個のWebサイトが存在しています。

  

世界最初のWebページ →http://info.cern.ch/hypertext/WWW/TheProject.html

  

このシステムが標準化されたことで、私たちは情報に容易にアクセスできるようになっています。

  

ここまでの歴史やテクノロジーの進化がいわゆる“Web1”と呼ばれ、その後に続くWeb2やWeb3につながるのです。

 

  

Web2=誰もが情報をやり取りできる

Web2は、ユーザー同士が相互に情報のやり取りができるようになった時代と言っていいでしょう。

  

Web1では、インターネットとWWWの普及により、多くの人がWebというテクノロジーを利用することができるようになりました。

  

このテクノロジーの進化は大きく三つのポイントに分けることができます。

  

コンピュータの普及、コンピュータの性能向上、そして、通信技術の発達です。

  

  

【コンピュータの普及】

Pixabayさん3D Animation Production Companyより引用

  

まず、コンピュータの普及についてです。

  

1990年代後半から、コンピュータの小型化が進み、家庭でも利用されるようになりました。

 

当時から普及していたWindowsがインターネット接続を手軽にしたことで、インターネットを活用する人々が劇的に増えたとされています。

 

2000年代後半になると、iPhoneが発売されます。

  

携帯電話として発売されたiPhoneですが、中身はコンピュータそのものです。

  

この頃から、スマートフォンやタブレット端末なども次々と発売され、一人一台、コンピュータを持つ時代が訪れました。

 

  

【コンピュータの性能向上】

  

次に、コンピュータの性能向上についてです。

  

1965年、後のインテルの設立者の1人であるゴードン・ムーアは、“今後10年間、集積回路(IC)の部品数が毎年2倍ずつ増える”というムーアの法則を提唱しました。

  

コンピュータの心臓部である、集積回路一つあたりの部品が増えることは、そのまま性能が向上することを意味します。

  

近年では部品の小型化が進み、性能の向上には限界が見えたのではないかと指摘されることもあります。

 

しかし、それまではムーアの法則が唱えた10年の域を超え、今までほぼその法則通りになっていたとされています。

  

性能が向上したことによって、スマートフォンなどの小型コンピュータの出来ることが増えます。

  

これによって、今まで必要とされていなかった層のニーズが満たされることにもなりました。

  

  

【通信技術の発達】

Thomas Jensenより引用

  

最後に、通信技術の発達についてです。

  

1990年代初頭、インターネットはダイヤルアップ接続を使っていました。

  

ダイヤルアップ接続は、モデム(パソコンのデジタル信号を電話回線のアナログ信号に変換する機器)を使って、インターネットに接続する方法です。

  

インターネットと回線つなげる接続業者(プロバイダ)から提供されている電話番号にダイヤルし、電話回線経由でインターネットに接続していました。

 

しかし、現在のような常時接続ではない上に、通信にかかる時間も非常に長く、かかるコストも少なくはありませんでした。

  

1990年代後半には、ADSLが普及し始めます。

  

ADSLは、通常利用されている電話回線(メタル回線)を使った接続方式です。

  

通常の電話が利用しない周波帯を利用し、高速なデータ通信を可能にしたサービスです。

  

それまでのダイヤルアップ方式とは比べ物にならないほどのスピードと利便性を発揮しました。

  

しかし、電気信号を使って通信するため、基地局から遠くなるほど通信スピードに影響が出てしまうという欠点もありました。

  

そして、2000年代中頃には光回線が普及します。

  

光回線は、光ファイバーと呼ばれる伝送路の中に信号を通す通信方式です。

  

ONUと呼ばれる機器によって、電気信号を光信号に変換して通信します。

  

これによってほとんど物理的な距離の影響を受けることがなく、高速通信が可能となりました。

  

これら三つのデジタル技術の進歩によって、ネットワーク機能を持つ端末から、簡単に情報を発信することができるようになりました。

  

その最たる例が、TwitterやInstagramなどのSNS、YouTubeやTikTokなどの動画配信サービスです。

  

PixabayからGerd Altmannより引用

  

Web1では、一般人にとって情報は一部の発信者から与えられるものでした。

  

しかし、Web2では、誰もが情報を発信することができ、欲しい情報はボタンひとつで簡単に取得することができる時代が来たのです。

  

また、クラウドという概念も生まれ、ネットワーク上の保存場所でデータやソフトウェアができるようになったことも、デジタル技術の進歩の成果です。

  

Web2の登場によって、誰もが情報をやり取りできる時代になったと言えます。

  

  

Web3=誰もが情報を独自化できる

Web1、Web2とデジタル技術が飛躍的に進歩したことが分かります。

  

では、その先にあるWeb3とは一体何なのか。

  

これを知るには、その背景にあるブロックチェーンという技術に触れる必要があります。

  

2008年10月、サトシ・ナカモトという人物が書いた論文が公開されました。

  

論文の題名は「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」

  

 

参考:Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System(日本語訳)

  

この論文は、デジタル上での決済を第三者が介入することなく処理可能なことを示していました。

  

それまでのデジタル上の決済は例外なく、金融機関に依存するものでした。

  

金融機関は、法的な手続きによって決済が無効になったり、巻き戻ったりする例もあるため、完全に不可逆的(決済が終わったら二度ともとには戻らない)な取引ができないという懸念点がありました。

  

販売者が購入者に対し、必要以上に多くの情報を求めるのも仲介業者の責任の重さから起因するものでもあります。

  

サトシ・ナカモトや研究者たちは、論文をもとにシステムを開発。

  

このシステムは、連続した電子署名、ハッシュ化した秘密鍵、タイムスタンプ、Proof-of-Workによる計算……などによって構成され、第3者の介入を必要としない、完全なオンライン上での電子決済システムを完成させました。

  

そして2009年1月、そのシステムを活用した電子上の仮想の通貨“ビットコイン”が稼働を始めます。

  

人類がブロックチェーン技術を活用した初めての瞬間でした。

  

ブロックチェーンの登場により、情報の管理を特定のプレイヤーに依存しなくても良いシステムを実現することができるようになりました。

  

その有用性が広がるとともに、ブロックチェーンを用いてアプリケーションを開発可能な“イーサリアム”などの規格が台頭してきました。

  

PixabayからA M Hasan Nasimより引用

  

イーサリアムの目標の一つに、スマートコントラクトプラットフォームを構築することがあります。

  

スマートコントラクトは、予め設定されたルールに従い、ブロックチェーン上で取引を行うシステムのことです。

  

原始的な例ですが、「○○円を受け取ったら△△を提供する」といった自動販売機のような役割を果たします。

  

ルールは誰でも設定ができるため、これまで企業が必要としていた、ユーザーの行動履歴や個人情報などは必要なくなるどころか、企業や組織が行っていたデータの処理を個人でも行うことが可能です。

  

これまで、インターネットがデータのやり取りをする道のようなものに対し、ブロックチェーン技術が取り入れられることによって、誰でもお店や自動販売機の設置ができるようになった、と考えることができます。

  

自分の能力を道で売ることもできれば、誰かの能力を買うこともできるようになるでしょう。

  

少し抽象的ではありますが、現時点でも、スマートコントラクトによる決済や、NFT(代替不可なトークン)化されたアートなど、既にその技術は応用されています。

  

このようにブロックチェーンの登場による一連の変化がWeb3と言えます。

 

それまで企業が担保してきた契約の証明や個人の信頼性を、個人がコントロールすることができる時代と言えます。

  

 

まとめ

さて、いかがだったでしょうかWeb1・Web2・Web3の特徴まとめ。

  

HTMLに始まり、iPhoneの普及など、今では私たちには欠かせない技術になっていることが分かります。

  

インターネットの登場前からおよそ80年の歴史があります。

  

ここ20年振り返ってみてもその変革は顕著で、老若男女が皆コンピュータを片手に生活をする時代になっています。

  

インターネットが世に出た当初、このような世界になるとは一体誰が想像できたでしょうか。

  

きっとWeb3も、私たちの想像が及ばないはるか先を見据えているのかもしれませんね。

 

その変革にいち早く乗れるように、今少しでも学んでおくことはとても有意義なことではないかと思います。

 

 

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