宗教・聖書・美術…歴史の中で形成された純粋無垢なイメージ像~天使~

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天使

神の意志を伝える代理人として語り継がれてきた天使。

  

その姿と言えば鳥の羽を生やした人間のような姿をしていることが多く見られます。

  

天使=エンジェルという名の語源は、語代ギリシャ語で使者を意味する“アンゲロス”に由来します。

 

  

天使の羽

天使の由来はゾロアスター教にあるとされています。

  

最高神アフラ・マズダをトップとし、下級の神を天の使いと考え、天使という概念が生まれました。

  

その後聖書にも天使が登場しましたが、その姿についての記載はありません。

 

現在の天使のイメージは、神話や美術の発展と共に長い歴史の中で形成されてきました。

 

  

天使の姿

まず天使のイメージ形成に繋がって行くのは、ギリシャ神話に登場した勝利の女神ニケです。

  

ニケはゼウスの子アテナのサポート役(または化身)的な神で、ゼウスの下で原初の神々と戦った過去があります。

サモトラケのニケ(サモトラケ島で発見されたニケの彫像)

  

そんなニケの翼のイメージは、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた“受胎告知”を経て多くの人に知れ渡ります。

レオナルド・ダ・ヴィンチ作「受胎告知」(1472~1475年頃)

受胎告知は大天使ガブリエル聖母マリアに対し、キリストを妊娠したことを告げるという出来事です。

  

以降、鳥の羽をモデルとして数々の作品に用いられるようになります。

 

  

美青年姿の天使

ウィリアム・アドルフ・ブグロー作「クピド」1875年

青年や幼児の姿の天使は、これもギリシャ神話のエロスが由来とされています。

  

エロスの放つ金の矢は人を好きにさせる力があるとされ、愛や性愛の象徴と見られるようになります。

リュシッポスの弓を持つエロスの彫像

  

4世紀頃にはすでに幼い子どもの姿をした天使であるクピド(キューピッド)が登場していましたが、大人の天使が主流でした。

  

このクピドが定着し始めるのは、文明の停滞期である暗黒時代の後、ルネサンス期からでした。

  

14世紀以降に始まったルネサンスでは、キューピッドや天使のイメージは純粋無垢な子供が好まれるようになりました。

  

数々の画家が、この現在でも知られるようなイメージが定着しています。

  

  

ちなみにキューピッドは心を射抜く弓と矢を、天使は神からの知らせを鳴らす角笛を持っていたり、場合によっては何も持っていなかったりします。

  

  

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